みんなのケータイ

“ポイ活”で役立ったGalaxyシリーズの「アプリペア」機能

【Galaxy Z Fold3 5G】

 7月27日のアップデートで、「d払い」アプリに「まとめて表示」機能が加わった。一言で言うと、決済時に画面を分割し、d払いのコードとdポイントのコードを1画面に表示するというものだ。

 ローソンのように、d払いとdポイントの両方に対応する店舗では、これで決済時の操作を簡略化できる。まずdポイントを呼び出してからポイントを貯め、決済時にそれを消してd払いのコードを出す必要がなくなった。ローソンなら、FeliCaを文字通りワンタッチでポイント取得と決済を行えるが、こうしたソリューションに対応していない店舗では便利だ。

7月27日のアップデートで、d払いとdポイントのコードを同時に表示できるようになった

 ただ、残念ながら、常にd払いとdポイントをセットで利用するとは限らない。筆者もそうだ。上記のローソンでは、dポイントプログラム改定以降、「3つ星」で2倍貯まるdポイントを貯めるようにしている一方で、決済はギガ活をしていることもあり、「au PAY」を利用することが多い。

 ポイントはdポイントと決済で貯まる「Pontaポイント」に分散してしまうが、ギガ活で3日間300MBをもらえるのも重要。そのため、ローソン内でも“マルチキャリア”な状況が続いている。

 決済に必ずau PAYを利用するかというとそうでもなく、「PayPay」の出番も少なくない。こちらは単純で、「PayPay Step」を達成する月が多く、ポイント付与率が他の決済サービスより0.5%多くなるからだ。

 しかも、本稿執筆時点では、「PayPayジャンボ」も開催中。前回のPayPayジャンボは、まったく当たらずややふてくされ気味だったが、夏は打って変わってジャンジャン当選するようになった。3等だけだが……。

店頭で利用することが多い決済アプリは、どちらかと言えばau PAYやPayPay。残念ながら、d払いのような機能には非対応だ

 そんなこんなで、d払いがいくらアップデートしたとしても、結局はレジ前で複雑な操作が必要になってしまう。最初のパターンで言えば、まずdポイントアプリを起動し、バーコードを読み込んでもらったあと、すかさすホーム画面に戻ってからau PAYアプリを起動。再度、店員さんにバーコードを読み込んでもらう。

 すでに慣れたもので、操作自体はスムーズにできるようになったが、これはこれでd少々面倒。うっかり操作を間違えると、列に並んだ人からのプレッシャーで焦ってしまう。

 ならば、2つのアプリを同時に開けばいいのでは。これに気づいた筆者は、Galaxyの独自機能である「アプリペア」を使ってみることにした。アプリペアとは、Androidの画面分割機能を応用した機能で、あらかじめセットにしたアプリを2つ、同時に起動するというもの。

 これを使ってdポイントとau PAYや、dポイントとPayPayの組み合わせを作っておけば、アイコンを1回タップするだけで両方を開けるようになる。

 アプリペアは以前からGalaxyに搭載されていた機能だが、いつの間にか作成方法が少々変わっていた。まず、dポイントを開き、「エッジパネル」から2つ目のアプリをドラッグ&ドロップして画面を分割する。この状態で、画面中央の「…」をタップし、エッジパネルに格納するボタンを押す。すると、2つのアプリがペアになった状態で、エッジパネルに登録される。

アプリペアは、2つのアプリを同時に開いた状態で登録する

 使用時には、エッジパネルから2つのアプリがペアになったアイコンをタップするだけでいい。これなら、手間もかからず、すぐに呼び出すことが可能だ。

 レジ前では、どちらがポイントでどちらが決済かを伝えるだけでよく、スムーズに対応してもらうことができた。ただし、カバーディスプレイだと少々画面が狭くなってしまう。この点、筆者が使用している「Galaxy Z Fold3 5G」は、開けば小さなタブレット大のサイズになるので、バーコードも読み取りやすいはずだ。

dポイントとau PAY、PayPayをそれぞれ同時に表示できた

 難点を挙げるとすると、レジに並んでいる間に端末を開かなければならず、しっかり本体を握れないこと。不安定な持ち方になってしまうため、端末を落下させるリスクが高まる。また、折り曲げられる構造上、カバーディスプレイはガラスが柔らかく、バーコードリーダーを強く押し当てられてしまうと少々不安になってくる。

 とは言え、レジ前でアプリの切り替えをするより決済はスムーズ。Galaxy Z Fold3 5Gに限らず、Galaxyシリーズではおなじみの機能なので、多くの人が活用できるはずだ。