みんなのケータイ

携帯各社の新料金で注目集まる「音声通話」、やっぱり欠かせないその使いこなし術

 povoの発表会で、KDDI(au)を契約する若者の音声通話利用について「20代以下のユーザーの約6割は、月間の通話時間が10分未満」と紹介されました。

 たしかに、スマートフォンとSNSの普及により、知人・友人とのコミュニケーションは、SNSでのテキストやアプリ内の音声通話やビデオチャットが大半になり、頻繁に連絡を取り合う相手の電話番号を知らないケースもあるでしょう。それでも「20代以下の通話時間は月10分未満が過半数」には驚きました。

 筆者の身の回りでも、連絡を取り合う知人・友人で、そう言えば電話番号を知らないな……という相手は、数えてみれば少なくありません。

スマホでお店の電話番号を検索→電話

 一方で、筆者にとってスマートフォン(やケータイ)の「音声通話」は欠かすことができない基本機能です。例えば、店舗や施設の営業に関する情報をチェックしようとスマートフォンで検索をすると、その店舗や施設の営業時間などと共に、電話番号が表示されスマートフォンからカンタンに発信できます。

スマートフォンの検索結果からカンタンに音声発信できる

 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、通常時とは営業時間やサービス内容が変更になっているケースが多いため、細かな点について事前確認をする場合には、WebサイトやSNSで情報を調べるだけでなく、直接電話して確認するのが有効な手段です。

 特に、Webサイトに十分な情報が無い場合や、急ぎで返事が欲しい場合・至急確認を要するケースでは、インターネット経由のメールやチャットと比べて、即時性が高いメリットがあります。

AndroidスマホならIP電話アプリからの発信選択も

 このとき、Androidスマートフォンでは標準ダイアラーでの発信のほかに、Skypeや050 plusなどのVoIPアプリ(IP電話)を使った発信を選べます。海外滞在中で国内向けの通話定額サービスが利用できないケースにはSkypeを、発信先が通信事業者の通話定額の対象外サービスに設定されている場合には、通話料金が割安になる050 plusなどのVoIPアプリを使うこともあります。

Androidスマートフォンなら音声発信するアプリを選べる

かかってきた電話を逃さない方法

 一方、SNSアプリを使った音声・ビデオ通話や、VoIPアプリなどで困るのは主に着信時です。筆者は外に持ち出して使うスマートフォンを基本的にサイレントモードに設定しています。SNSやVoIPアプリの着信通知はスマートフォンにのみに通知されるため、スマートウォッチやBluetoothヘッドセットなどを身につけていても、徒歩で移動中や自転車などの運転中などの理由でスマートフォンが操作し難い状態では、これらの着信に気がつかないことも少なくありません。

VoIPアプリ「050 plus」の着信するも、スマートウォッチには通知されない

 通常の音声通話は、スマートウォッチにやBluetoothヘッドセットにも着信が通知され、そのままスマートウォッチなどを操作すれば応答できます。スマートウォッチにはマイクとスピーカーを搭載しているモデルも多く、周囲に気遣う必要が無ければ、そのままスマートウォッチで音声通話もできますし、Apple Watchでは、外部デバイスとしてBlueoothヘッドセット接続しての通話にも対応しています。

スマートウォッチで"もしもし"する機会も増えた

 もちろん、VoIPアプリやSNSなどの音声・ビデオ通話の音声入出力にBluetoothヘッドセットを使うことはできますが、この場合でも最初の「応答」操作はスマートフォン本体上で行う必要があり、やはり「着信に気付き、スマホで応答できる」環境が必要です。

 スマートフォンは「常時手元にある」とも言えますが、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスは「常時、身に着けている」ため、スマートフォンよりも「身近」なデバイスと言えます。VoIPアプリやSNSアプリの通話機能がスマートウォッチ単体でも使えるようになれば、アプリの通話機能ももっと「身近」になりそうです。