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グーグルのMVNOサービス「Google Fi」のSIM自販機をラスベガスで発見
2020年2月4日 06:00
仕事柄、月1回以上のペースで海外出張をしている。そんな中、すでに4年以上愛用し、同業者などに強くオススメしているのがアメリカのGoogleがMVNOとして提供している通信サービス「Google Fi」だ。当然、アメリカで契約することになるのだが、料金プランとサービスがかなり魅力的なのだ。
アメリカではT-MobileやSprintなど3つのキャリアの電波を掴むので、とても頼もしい。世界200以上の国と地域で利用可能。もちろん、日本も対象だ。
料金プランは基本料金が月額20ドル、1GB10ドルという従量制に加えて、月額70ドルで使い放題というプランもある。しかも、音声とデータ通信のSIMカードに加えて、最大4枚までのデータ通信専用SIMカードを追加できる。デュアルSIMに対応したスマホに挿しつつ、iPad ProにもGoogle FiのSIMカードを挿入しているので、世界中、どこにいっても使い放題、しかもSIMカードを挿し替える必要がないというのがとても便利なのだ。
単にローミングだけでは、最近はキャリアのサービスが充実しつつあるため、Google Fiの魅力は落ちつつある。しかし、ローミングに加えて、複数のSIMカードを一つのプランでシェアできるというのが点が気に入っているのだ。
Google Fi、とても便利なのだが、日本のユーザーとしては契約へのハードルがとても高いというのが難点であった。しかし、それも徐々に改善されつつある。
手っ取り早い方法としては、グーグルのスマホ「Pixel 4」から契約する方法だ。Pixel 4はeSIMに対応している。Pixel 4をアメリカに持ち込み、アメリカのGoogleアカウントを作って契約をしていくことが可能だ。住所はアメリカのホテル、クレジットカードは日本発行もので問題ない。
ただ、手っ取り早いと行っても、やはりPixel 4をこのために入手するというのは悩ましい。
そんななか、先日、CES取材でラスベガスを訪れ、帰国しようとマッカラン国際空港をプラプラしていたら、なんとGoogle FiのSIMカードを売る自動販売機に遭遇したのだった
。
価格は10ドルで、その10ドルは最初の通信料金から引かれるようになっている。つまり、サービスを利用すれば無料でSIMカードが手に入る計算になる(この業界でいうところの「実質0ドル」)。
「Google Fiの自販機があるじゃん」とSNSでつぶやいたところ、同じくCESに来ていた人から結構な反響があった。自分は第3ターミナル、17ゲート近くで発見したのだが、他の人によれば空港内のいくつかの場所に自販機設置されているようだ。
試しに購入してみたが、SIMカードをアクティベーションするにはアメリカ国内での作業が必要とのことだ。自分は帰国時に発見したが、もしアメリカ滞在中に必要なら、入国時に、すぐに手荷物の受け取りにはいかず、自販機を探して購入してからのほうが良さそうだ(アメリカの空港は入国も出国も同じフロアなので)。
ちなみに、このSIMカードは音声通話とデータ通信という1枚目の契約専用となっており、2枚目以降のデータ専用SIMカードとしては契約できない。
とはいえ、アメリカの空港に自販機が設置されているということで、Google Fiにデビューしやすくなったといえるだろう。今後、ラスベガス以外の空港にも設置されているのか、調査していきたい。