みんなのケータイ

料理にハマって実感した自動スクロールアプリとスマートディスプレイの便利さ

【iPhone XS Max】

 「きのう何食べた?」というドラマにハマり、その公式レシピ本を購入したのをきっかけに、私の身に今、空前の料理ブームが訪れています。これまでかろうじて自炊はしていたものの、「まぁ食べられればいいや」くらいの適当な料理しか作ってこなかったのですが、「ちゃんとレシピを見てその指示通りに作れば、こんなに美味しい料理が食べられる」という、ごく当たり前のことに、今更ながら気づいたのです。

iPhone XS MaxとREPICIの組み合わせと、Google Nest Hubを使い分けつつ、いろんなレシピを検索して料理を楽しんでいます

 そんなわけで、寛大にもインターネットにレシピを公開してくれている諸先輩方に心から感謝しつつ、スマホでレシピを検索してはキッチンに向かう日々なのですが、そこで少し困ってしまったのが、料理しながら操作するとスマホが汚れてしまうということ。Webブラウザーで検索したレシピを見ながら料理をすることが多いのですが、画面をスクロールするのについつい料理中の濡れた手でスマホを持ったり、ディスプレイに触ったりしまうのです。おかげで奮発して購入した「iPhone XS Max」の純正レザーケースも、みるみるうちに黒ずんできてしまいました。

 そういえば画面の前で手を動かすジェスチャーで、操作ができるタブレットがあったっけとか、そういえば数年前に発売された泡で洗えるスマホには、手をかざしてレシピをスクロールできる機能があったなぁなどと思い出し、あれはこういうシーンで必要だったのだと、恥ずかしながら今になってようやく、自分事として実感している次第。

 さらに今手持ちのスマホをなんとかこれ以上汚さずに、レシピを参照できないかと調べてみたら、いろいろな方法でスマホの画面スクロールを自動化できることがわかりました。

 たとえば「AQUOS」シリーズに搭載されている「スクロールオート」のように、自動スクロール機能が最初から搭載されているスマホもあるし、同様の機能が利用できるブラウザアプリも公開されています。ちなみにこれらは自動スクロールの開始時には一度画面にタッチする必要があるのですが、中にはまったく画面に触れずにスクロール操作ができるアプリもあります。

 その中で実際に使ってみておもしろかったのが、視線を使ってスマホを操作できる「Hawkeye Access」というiPhone向けのアプリ。慣れるまでに時間はかかりますが、視線で画面上のカーソルを動かしてタッチ、ページ送り、スクロールなどと同等の操作ができます。

キャリブレーション後、利用したいサービスを選ぶしくみ。目的の箇所に視線をあわせてしばらくキープすると、タップされ次の画面に進める

 ブラウザでは音声入力による検索も可能。やろうと思えば、レシピの検索からページを開いてスクロールするところまで、まったくスマホに触れずに操作することもできます。毎度キャリブレーションが必要だったり、標準の音声入力が日本語に未対応だったりするので、今はまだ実用レベルとは言い難いですが、今後が楽しみなアプリです。

 もうひとつ今実際に料理をする際に活用しているアプリが、インターネット上のレシピを検索&ブックマークして管理できる、レシピ専用ブラウザの「REPICI」です。

 iPhone向けのこのアプリには、フロントカメラに手をかざして画面をスクロールできる機能が備わっています。これをオンにするとディスプレイに触れずに手を上下に動かすだけで、レシピを閲覧できるというもの。よく料理をする人ならとっくにご存知であろう神アプリですが、もしまだ使ったことがないならぜひおすすめしたいです。

レシピサイトを横断検索できる&お気に入り登録できる。かざしてスクロールできる機能は画面が縦で、なおかつ立てた状態でないとうまく機能しない

 さて、REPICIのおかげでスマホを汚さずに、快適にレシピが閲覧できるようになったわけですが、実は最近ではそこからさらに進んで、スマートディスプレイの「Google Nest Hub」もキッチンに導入しています。

 スマートディスプレイとはその名の通り、音声操作ができるスマートスピーカーにディスプレイがくっついたような製品のこと。もともとスマートスピーカーにもレシピの読み上げ機能はありましたが、そこにディスプレイがくっついたことで、声だけでは右から左に流れがちだった材料や手順がより理解しやすくなっています。

 たとえば「OK Google、にんじんとピーマンのレシピを教えて」というように、材料や料理名を指定してレシピを検索。目当ての料理の材料一覧や手順を順にディスプレイに表示しつつ、音声でも読み上げてくれるしくみになっています。

 大変便利な「Google Nest Hub」ですが、まだインターネット上のすべてのレシピを検索して、同じように表示できるわけではないようです。細かな条件を指定しての検索はやはりまだスマホのほうが圧倒的にやりやすいので、私はGoogle Nest Hubで出てこない料理はスマートフォンで検索するというように、2つのデバイスを使い分けるようにしています。

 おかげでより幅広いレシピに手軽に挑戦できるようになり、料理はますます楽しく、このマイブームは当分続きそう。ただ作った分だけたくさん食べてもいるので、体重の増加が気になる今日この頃です。