みんなのケータイ

ベトナムでも世界データ定額が使えたけど……

【Moto Z】

 3月半ばからプライベートでベトナムに出かけていた。3年前にハノイを訪れて以来のベトナムで、今回は南部の商業都市ホーチミン。少し古い世代には「サイゴン」という名前の方がなじみがあるかも……。

空港の到着ロビーにはいくつもお店のカウンターがあり、あちこちでSIMカードを販売中

 ホーチミンは「タンソンニャット空港」が玄関口で、日本からはANAやJAL、ベトナム航空などの直行便が就航している。空港には至るところでSIMカードが買えるという情報を聞いていたけど、現地に着いてみたら、入国審査の行列のところにはじまり、荷物受け取りカウンターの近く、到着ロビーと、あちこちでSIMカードを売っている。しかも到着ロビーには小さなカウンターを構えたお店がいくつもあり、そのほとんどの店で両替、SIMカード、タクシークーポン(市内までの移動の前払いクーポン)などを扱っているという状況。到着した便が日本からの便とわかっているからか、「おにぃさん、シム、あるよ」「たくしー、いる?」なんていう掛け声があちこちから飛んでくる。

 料金はそれぞれのお店が勝手に値付けしているのか、統一した値段が明確にならなかったけど、だいたい20万ドン(約1000円)前後で、音声通話が可能なプランはデータ通信が3GB、データ通信のみの場合は10GB前後が使えるというものが多かった。キャリアはVIETTEL、mobifone、Vinaphoneなどがサービスを提供していて、ネットワークは3Gが中心。お店のカウンターに「4G」と書かれた紙が掲示されているけど、これらはHSPAなどを指しているそうで、LTEではないという。今回はプライベート旅行なので、自分用、家族用、iPad mini 4用などを含め、合計4枚を購入。キャリアはVIETTEL、mobifoneの2社を選択した。セットアップはSIMカードを挿すだけで、APNなども自動的に設定されるので、ほとんど何も設定することなく、通信も通話も使うことができた。

 ちなみに、海外で使うと言えば、以前、1枚のSIMカードで世界各国で使えるVodafoneアイルランドの「REDローミング」の話を紹介したけど、残念ながら、ベトナムはREDローミングの対象地域外。東南アジア圏で見てみると、ベトナムやマレーシア、フィリピン、カンボジア、ミャンマーなども対象地域外で、使えるのはタイ、シンガポール、インドネシアなどに限られている。

キャンペーン対象国なので、iPhone 7 Plusでアプリを使い、世界データ定額の利用を開始

 そして、ベトナムでもう一つ試したかったのがauの世界データ定額。世界データ定額は24時間あたり980円で使えるサービスだけど、アメリカ、台湾、韓国、タイ、フランスなど、32の主要な国と地域が対象。それ以外の国と地域では海外ダブル定額を使うしかなかったんだけど、3月1日から6月5日まで「世界データ定額 Wi-Fiルーター不要!身軽に海外キャンペーン」と題して、対象地域を世界の163の国と地域に拡大するキャンペーンを実施している。しかもau STARに登録しているので、毎月1回分は無料で利用できるので、とりあえず、iPhone 7 Plusで試してみた。

 手順は過去にAndroidで利用したときと同じように、モバイルデータ通信のローミングを有効にして、世界データ定額のアプリを起動し、[利用開始]ボタンを押すだけ。画面が切り替わり、経過時間のグラフが表示されれば、設定完了。ただ、使い始めてみると、今ひとつ……。いや、かなり速度が遅く、Webページの表示がもたつく印象なのだ。そこで、空港で契約したベトナムのmobifoneのSIMカードをiPhoneに挿してみたところ、こちらは問題なしというか、3Gだということを考えると、「かなり快適」とも言っても差し支えないレベル。どちらも左上のアンテナピクトには「MOBIFONE」と表示されているのに、これほど速度が違うのは、もしかすると、ネットワーク側で何らかの問題があるように見受けられた。auとしては、キャンペーン中に動作検証などもしているのかもしれないが、今後、何らかの改善を期待したいところだ。

ところが、通信速度が遅い。接続先のサーバーが「Osaka」になってしまっているが、それにしても遅すぎる
SIMカードを現地で購入したmobifoneのものに差し替えると、これくらいの通信速度が出るのに……
Moto Zにau ICカードを挿して、送られてきたSMSに書かれているURLにアクセス

 速度的な問題はあるものの、世界データ定額を利用しはじめたauの回線。このSIMカード(au ICカード)をMoto Zに挿したら、どうなるのだろうか。

 au回線の海外でのSIMフリー端末での利用については、石野純也氏が本コーナーの「CESで活躍した『Mate 9』と『世界データ定額』」で解説していたように、au端末以外では世界データ定額のアプリがダウンロードできない上、「LTE NET」のAPNも公開されていないため、実質的にはサポート外の利用になる。今回、筆者も世界データ定額が適用中のau ICカードをMoto Zに装着し、ネット上に公開されているLTE NETのAPNを設定してみたが、残念ながら、データ通信を起動することができなかった。世界データ定額のアプリがないため、SMSの案内で送られてくる世界データ定額の申し込みページにアクセスしたところ、エラーメッセージが表示されるのみ。画面左上にキャリア名とローミング先キャリア名が表示され、右上のアンテナピクトにローミング中であることを表わす「R」も表示されたが、データ通信ができないままだった。結局、au ICカードはiPhone 7 Plusに戻して、世界データ定額を24時間、利用し、Moto Zには空港で買ったmobifoneのSIMカードを挿して、数日間、利用した。

データローミングもONに切り替えているのに、なぜかエラー表示
ロック画面にはちゃんとキャリア名、ローミング先キャリア名が表示され、アンテナピクトもローミング中を表わす「R」の表示があるのに……

 SIMフリー端末でのauの世界データ定額の利用は、サポート外の利用方法なので、正しく動作しなくてもしかたないが、もし、こういう使い方ができれば、海外渡航中にもau回線をもっと有効に使うことができそうだ。世界データ定額はなかなか便利なサービスなので、「LTE NET」の解放も含め、SIMフリー端末への対応を検討していただけませんかね。>auさん

日本では対応機種ユーザーの内、43.5%が購入したというHasselblad True Zoom。もちろん、筆者も購入した
Hasselblad True Zoomを装着した状態で、グエンフエ通りから人民委員庁舎を撮影
同じ位置から最大10倍のズームで撮影すると、途中にある故ホー・チ・ミン主席の銅像もアップでこんなにきれいに撮影できる
Hasselblad True Zoomを装着した状態で、ライトアップされた人民委員庁舎を撮影。美しく撮影できている