みんなのケータイ
プラス1000円でスマホの使い方が変わる「ウルトラパック」
2016年12月28日 06:00
11月のデータ使用量がうっかり5GBを超え、速度制限がかかってしまったことをきっかけに、遅ればせながら、筆者も「ウルトラパック」を契約してみることにした。12月は容量20GBの「ウルトラデータLパック」を使っている。ウルトラデータLパックは、元々契約していた「データMパック」より1000円高いだけ。速度制限を1回解除する1GBの料金と変わらないため、あらかじめ5GBを超えると分かっていれば、プラン変更しない手はない。
ただ、筆者の場合、毎月のデータ使用量は5GBをギリギリ下回っていた。Galaxy S7 edgeに挿しているメインのSIMカードではテザリングなどを使わないようにし、出先ではサブのau回線でPCなどをネットにつないでいた。そのため、データMパックの5GBは、ほぼスマホ単体での通信に使っていたことになる。これだけと、5GBを超えない月の方が多くなってしまうため、ウルトラデータLパックの20GBが宝の持ち腐れになる。
そこで、思い切って使い方を変えてみることにした。正確に言えば、仕事で使うほぼすべての通信をウルトラデータLパックのメイン回線に集中させ、“ガマンしないで”使いたいだけデータ通信を使うようにしてみた。外出時のテザリングもすべてGalaxy S7 edgeで行い、さらにSo-netの「0 SIM」で料金を節約していたiPad Proにも、「2台目プラス」のSIMカードを入れることにした。一言で言えば、2回線で思う存分データ通信したということだ。
本稿執筆時点(12月22日)のデータ使用量を見たところ、当月合計は12.36GBになっている。内訳はGalaxy S7 edgeが10.64GB、残りの1.72GBがiPad Proでの通信だ。Galaxy S7 edgeで10GB以上も通信しているのは、テザリングを使用したため。ちょうど12月19日に北海道出張があり、その際のPC接続をすべてメイン回線経由にしたこともあり、データ使用量が増えている。撮った写真をバックアップするため、丸々Googleドライブにアップロードしたことの影響が大きいようだ。
iPad Proのデータ通信は、半分程度が「dマガジン」のもの。飛行機に乗る前に、読みたい雑誌を数冊ダウンロードしたため、1.72GBになっている。残りの多くは、自宅でうっかりWi-Fiにつなぎ忘れたまま、モバイルデータ通信で「逃げ恥」の見逃し配信を見てしまったときに使っている。ちなみにdマガジンは12月のアップデートで、雑誌を丸ごとダウンロードしやすくなっており、搭乗前の短い時間でも、サクサク操作できた。データ容量の残りをほとんど気にすることなくダウンロードできたのも、ウルトラパックの恩恵と言えるだろう。飛行機に搭乗する直前に、わざわざWi-Fiを探してつなぐ必要がなく、非常に快適だった。
このように筆者としては、相当ハードに使った印象もあったが、今のペースだと20GBを使い切るのは難しい。サブのau回線はもちろん、ワイモバイルやMVNOなど、その他数回線はほとんど手つかずになってしまっている。これまでより15GB増え、データ容量を持て余している格好だ。12月は海外出張がなかったため、これでも使う方で、CESのある1月やMobile World Congressのある2月には、もっとデータが残ってしまうおそれはある。
それでも、しばらくはこのプランを継続しようと考えている。理由は、1000円で、「データ通信を節約しよう」という、無意識のうちに課していた縛りから解放されるためだ。データをオフロードするためにわざわざWi-Fiにつないだり、遠慮してダウンロードしたいデータを後回しにしたりといったことがないのは非常に快適。大げさに言えば、スマートフォンやタブレットの使い方が180度変わったような感覚になる。逆に言えば、キャリアの思うつぼでARPUを見事に上げてしまっているが、プラス1000円で得られる恩恵はやはり大きい。普段どの程度データ通信を使っているかにもよるが、筆者にとっては、満足度の高い契約変更だった。