スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

日本人の頭にフィットする自転車用ヘルメット!

その名は「LAZER」、拡張性も抜群♪

 インプレスの「e-bike情報まとめ」というサイトの取材で、最新の電動アシストスポーツ自転車に乗ったりしている最近の筆者。先日の取材のとき、編集部で用意してくれたヘルメットがありました。シマノから発売されている「LAZER」シリーズ(公式カタログページ)です。用途別で各タイプあるんですが、かぶったのは「BladeAF(ブレイドアジアンフィット)」というモデル。

自転車用ヘルメットLAZERシリーズのBladeAF。カラーバリエーションも豊富です。
わりとスッキリしたデザインです。メーカー希望小売価格は税別1万円。

 このBladeAFのLサイズ(58~61cm対応)を手渡されましたが、内心「入らないかも?」と思いました。筆者はけっこうなデカ頭で、いつもかぶる自転車用ヘルメットはXLかXXLみたいないちばん大きなサイズ。「Lサイズじゃキツいだろうな~」と思ったわけです。

 ところが意外にもフィット。あら不思議! 日本人向け形状のヘルメットらしい。自転車専門店の店頭でアレコレ試してもフィットするヘルメットがなかなか見つからないのが常の筆者にとって、いきなりフィットはかなりの驚きです。凄いぜLAZER!

BladeAFのLサイズを使っている様子。筆者の場合、自転車用ヘルメットをかぶると「頭部がキノコみたいなカタチに見える」という違和感が出がちですが、このヘルメットだと深くかぶれることもあり、前から見ても後ろから見てもあまり違和感がありません。
頭の上に異質なモノを乗せている、といった感じも少ない。このとのヘルメット色はわりとハデなブルーだったので、色的には目立ちますが、カタチ的にはとても自然な気がします。

 いいかもLAZER~、と思ってジックリ調べてみたら、このシリーズには拡張性の高さもありました。たとえばヘルメット後部にLEDテールライトを追加できたり、ヘルメット内に無線の心拍計を追加できたり。ジャストフィットしたBladeAFには、LEDと心拍計の両方とも追加できるらしい! ということで実物を借りて試してみました♪

ヘルメットにLEDテールライトを内蔵!

 BladeAFには専用のLEDテールライトが用意されています。ヘルメットに外付けする感じではなく、ヘルメット内部に埋め込めるようなライト。赤いライトで、後ろから来るクルマなどに自転車の存在を示すためのライトですね。どんなモノなのか写真で見ていきましょう。

BladeAFにLEDテールランプを内蔵するには、左のマッドキャップ(LEDテールライト対応・ブレイド用)と、右のLEDテールライト(マッドキャップ対応・ブレイド用)が必要です。メーカー希望小売価格(税別)は、マッドキャップが800円、LEDテールライトが2500円です。
マッドキャップ(透明パーツ)にLEDテールライトとOリングをセット。Oリングは脱落防止のためです。これをヘルメット後部に装着。
左は装着した状態のアップですが、専用品なので出っ張りなどなくスッキリと取り付けられます。右は点灯させた状態。常時点灯と点滅パターン3種、合計4パターンから選んで点灯できます。LED部にあるグレーのボタンで電源オンオフと点灯パターン切り換えます。
写真ではLEDが暗く見えますが、実際は直視できないくらいの明るさです。夜間だとなおさら目立つ高輝度赤色LED。点灯時には透明パーツ(マッドキャップ)も全体的にうっすら赤く光るので、周囲から認識されやすいテールライトだと思います。

 実際に使ってみた感じですが、非常にイイです。ヘルメット取り付けタイプの尾灯的なものはけっこうありますが、どれもやっぱりちょっと出っ張ります。モノによってはチョンマゲ的な感じに。BladeAFのテールライトの場合、まずそういう違和感がないのがイイです。同時に、引っ掛かりもなくて扱いやすい。明るさも十分だと感じられました。こういう拡張性はヒジョーにイイですね~♪

ヘルメット内に心拍センサーがつく♪

 もうひとつ、ヘルメット内に装着できるという心拍センサー。モノとしては「Lifebeam Gear Kit(ライフビームギアキット)」です。BladeAFに心拍センサーを取り付ける場合は、前述のマッドキャップというパーツも必要になります。これも写真で見ていきましょう。

これが Lifebeam Gear Kit です。帯状のものがセンサー部で、ヘルメットの額部分のパッドと交換するかたちで取り付けます。センサー部が額に当たり、そこから心拍数を計測するしくみです。帯状のものの下に見えるのはトランスミッター。これはセンサーから取り外せます。USB充電式で、バッテリー持続時間は約15時間です。メーカー希望小売価格(税別)は1万円。
ヘルメットの額部分のパッドを外し、そこにセンサー部分を取り付けます。センサーから伸びるケーブルは後方へと這わせます。
箱状のトランスミッター部を、ヘルメット後方に装着したマッドキャップ(透明のパーツ)にセットし、センサーから伸びるケーブルのプラグをつなぎ。これで取り付け完了。
トランスミッター部とスマートフォンなどをペアリングすれば使用準備OK。サイクルコンピューターやスマートフォンとは、 Bluetooth Smart もしくは ANT+ で無線接続(ペアリング)して使います。画像はiPhoneと接続して心拍データを取った様子。一般的なサイクルコンピューターアプリで心拍を受け取れるようになりました。

 サイクリング時に心拍計を必須とする人にとって「これはイイ!」と感じられるのではないでしょうか? 例の胸バンドだったりリストバンドだったりする心拍センサーが不要になり、ヘルメットをかぶるだけで心拍計装着完了。ちょっとスゴくないですか?

 ただし、Lifebeam Gear Kit のセンサー部と額は密着している必要があり、センサー部と額の間に髪の毛や布があると心拍数データが得られません。インナーキャップを使う人にはあまり向かないかも。

 あと、拡張性とはあまり関係ナイんですが、BladeAFはフィット感を細かく調節できる機能性にも優れている感じ。頭部のダイヤルで締め付け具合を調節できたり、後頭部へのフィットをわりと幅広く調節できたり。

BladeAFでは、頭頂部にあるダイヤルを指で回してヘルメットのフィットの強さを調節します。ダイヤル機構はほかのヘルメットにもありますが、BladeAFは頭頂部に内蔵しているのでダイヤルが目立たず外見的にスッキリしています。
後頭部をサポートする部分の調節幅も広いです。スライドさせることで、サポート部の出っ張り具合を調節可能。ただし調節時にはプラスドライバーが必要です。

 てな感じのLAZERシリーズBladeAF。筆者にとってはかなり好都合な要素が多い日本人向けヘルメットという感じですが、けっこー多くの人に喜ばれるフィット感や拡張性があると思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。でも、頭にかぶるものなので、購入の際はぜひ試着を。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。