スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

視認性の高い腕時計はどれかしら~?

うわっ…私の腕時計、視認性悪すぎ…?

 去年、ふと気付いたことがありまして。それは「手持ちの腕時計の大半が、視認性がよろしくないのでは?」ということです。

 時計に関しては「視認性が良いからアナログ時計が好き」というスタンスです。時針や分針が時刻を指し示すアナログ表示の時計なら、パッと見でだいたい何時何分かがわかりますし、同じく残り何分など時間的な量感も把握しやすいからです。

 とか思っていたにも関わらず、ん? なんかよく見たら、大して視認性よくないアナログ時計ばっかり持ってるなぁ……。んむむ~。視認性とか言いつつ、外見的な好みで時計買ってるなぁ。言ってるコトとやってるコトが、微妙に矛盾してるかも! とか思った次第です。

 具体的に見てみましょう。まずは気に入っているアナログ腕時計から。

2本ともシチズンのPAROMASTER(プロマスター)「エコ・ドライブ アルティクロン」です。ソーラー充電式で、高度計と電子方位計を備えたクォーツ腕時計。シチズンのこういうデザイン好きなんですよね~。でもゴチャゴチャしているので、視認性はいまひとつ?
左はカシオのフルメタルGPSハイブリッド電波ソーラー腕時計「OCEANUS OCW-G1000B-1A2JF」。ソーラー充電式で電波時計でありつつGPSによる時刻等修正にも対応している「全部入り腕時計」です。右はTISSOT(ティソ)の「T-COMPLICATION SQUELETTE(T-コンプリカシオン スケレッテ)」。スケルトン・シースルーバックで、見ても聴いても楽しい機械式腕時計です。でもなんか、どちらも視認性はイマイチです。
左はシチズンのプロマスターシリーズの一機種で、ソーラー充電式の電波時計。右はカシオの「G-SHOCK SKY COCKPIT GPW-1000FC-1A9JF」。これもソーラー充電式の電波時計です。視認性は悪くないほうですが、時針や分針よりもほかの要素に目が行っちゃう感じ。

 てな感じです。我ながらゴテゴテ系の腕時計が好きなのかも。ほかにもあるんですが、それらも似た雰囲気の時計。見た目の好みで買ってる感じです。アナログ腕時計ではありつつも、なんかこうシンプルに時間がパッとわかるような腕時計をほとんど持っていません。でも、視認性がいい腕時計もあるにはあります。

手持ちのアナログ腕時計のうちで、最も視認性が高いと思われるもの。カシオの電波時計「wave ceptor(ウェーブセプター)」シリーズです。実用品として気に入っていて、バンドを変えたりして多用しています。

 このカシオの腕時計、見やすくて実用的です。ソーラー充電式の電波時計で、曜日も日にちも表示されるあたりまで抜け目ナシって感じ。値段もそんなに高くありませんでした。ただ、正直なところ、筆者にとっては「味も素っ気も無い実用品」という存在です。いまいちオモシロみがない、みたいな。

懐中時計は視認性が高いものが多い

 手持ちの時計類を見ていて、やっぱり視認性が高いなぁ~と思えるのは、ポケットウォッチ(懐中時計)です。ポケットウォッチのなかには、デザインなどを重視しすぎて視認性が悪いものもあります。でもまあ全体的にシンプルなデザインのものが多く、良好な視認性とともに使えます。

まずは視認性の悪いポケットウォッチから。左はEPOSの「EPOS POCKET WATCH 2166SK」で、スケルトン・シースルーバックの機械式です。視認性は全然よくありませんが、機械の動きや音を楽しめる愉快なポケットウォッチ。右はシチズン「FREE WAY TRADITIONAL CLUB AA92-4201L」で、月齢に加え、3つの小さな針で何月何日何曜日までがわかります。ただ、ゴチャゴチャしていて視認性はイマイチ。でも、ポケットウォッチで視認性が悪いのは、こんなような凝ったタイプや過剰に装飾が施されたものくらいです。
左はセイコーALBAブランドのSUCCESSシリーズポケットウォッチ。右はREGALOというブランドのポケットウォッチ。ポケットウォッチの多くは、こういうシンプルなデザインで、腕時計と比べると装飾性が高くないものが多いです。ポケットに入れちゃうので、凝ったデザインにしてもあまり意味がないってこと? でも視認性は良好です。
視認性の高いポケットウォッチと言えば、鉄道時計と呼ばれるカテゴリーでしょう。左はセイコーの「SVBR003 鉄道時計」。右は「スイス鉄道時計」で知られるモンディーン(MONDAINE)のポケットウォッチです。個人的には、手持ちの時計のなかでこのモンディーンがいちばんの視認性だと感じられます。

 ポケットウォッチ、その多くは視認性が高いです。一瞬で時刻を把握しやすく、なんというか、視認性が低い時計を見たときの一瞬の「イラッ」がありません。

 でもポケットウォッチって、文字通りポケットに入れて携帯するので、時刻を知るためのツールとしては「ポケットから取り出して見る」という一手間がかかります。風情があっていいんですが、手っ取り早さに欠けますので、今時的には実用品……ってところから少し離れてしまいますね~。

あ、モンディーンの腕時計があったか!

 いや~久々にモンディーンのポケットウォッチを取り出して見ていたら、ホントにまあ見やすいこと。不変のデザインもイイ。でも懐中時計だしな~コレ……あ、そうか、モンディーンのデザインの腕時計ってのもあったっけ。

 モンディーンからは、あのスイス鉄道時計の文字盤デザインを生かした、ほかのスタイルの時計もイロイロ出ています。詳しくはモンディーンの公式サイトで見られますが、あの視認性がありつつ、腕に装着できればいいかも、と思った次第。

 願わくは、あのスイス鉄道時計の文字盤で、さらにデイト(日付)表示があってほしい。「あれ今日って何日?」なんて思うことがよくある筆者なので。また、メッシュの、えーと、ミラネーゼループ的なバンドだったらさらにイイ。装着時の蒸れの無さと、バンドが手首に引っ掛かる的な違和感の無さが好きなんですよ、ミラネーゼループ。

 まあでもそんな都合のいいモンディーン腕時計なんて無いんだろうなぁ……と思ったら、ズバリ要望通りの品がありました。「エヴォ2 ビッグデイト 40mm メッシュ」(公式ページ)という腕時計です。

 じゃあソレ買おう! と思いましたが、ナゼだかどこでも売り切れ状態。でも、その前のモデルの在庫が安く売られていたのでそちらを購入。

左が購入した「エヴォ2 ビッグデイト 40mm メッシュ」の前のモデルにあたる腕時計。時刻も日付も非常に見やすい! 中央は前出の懐中時計と比較したものですが、この腕時計は文字盤直径が40mmで、けっこう大きめです。右写真は旧モデル(左)と新モデル(右)を比べた様子。パッと見はほぼ同じですネ。新モデルは、バンドを留めているラグの形状・角度が変わり、ツルツルだったリューズに滑り止め模様が付き、フラットだった背面に丸みが付き、ミネラルガラスだった風防がサファイアクリスタルへと変わったそうです。

 この腕時計の使用感ですが、視認性が非常に高く、デザイン的にも強いクセがなく、装着感も良好。ソーラー充電でも電波時計でもないのは残念ですが、実用品としてとても使いやすいです。

 ただ、日付表示部が十桁と一桁を個別にした機構なので、01日から始まって39日まであるのが不便だったり可愛らしかったり。俺の今月はまだ終わっていない、今月は39日まであるのだ、と思っておもしろがることにしています。

 まあ、モンディーンのあの文字盤が見やすいかそうでないかは、人によるかもしれません。でもハマると腕時計で時刻を知るにおいてまったくイラつかず、何と言うか心地良く時刻を知ることができる感覚。最近のお気に入りの1本です。興味のある方は、ぜひ一度実物に触れてみてください♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。