第530回:コンテンツパッケージ とは

大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我 ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連の Q&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 「コンテンツパッケージ」とは、NTTドコモがiモード向けに用意した、コンテンツ提供の形態の1つです。さまざまなコンテンツを組み合わせて、まとめてダウンロードできます。2011年9月時点の対応機種はF-10C、F-09C、SH-11C、SH-10C、CA-01C、N-05Cなど2011年夏モデルの9機種です。

手軽にまとめてダウンロード

 コンテンツパッケージでは、

  • iアプリ(アプリダウンロード用のURLのみ)
  • 画像(JPEG/GIF)、デコメ絵文字
  • iモーション
  • マチキャラ
  • デコメールテンプレート
  • きせかえツール
  • iスケジュール、通常スケジュール、To Doメモ、シンプルメモ
  • デコメアニメテンプレート
  • Flash
  • トルカ

といった、複数のコンテンツを1つのパッケージにまとめて提供できます。

 これら異なる種類のコンテンツはもちろん、たとえば大量の画像など、同じ種類のコンテンツを1つのパッケージにまとめて、写真集のように提供することもできます。こうしたコンテンツ(CPM形式)を用意して、iモードサイト専用リンクを設けておけば、ユーザーは、大量のコンテンツを手軽に入手できます。

 iモード端末で、CPM形式のファイルを読み込みます。このファイルにはサーバー上のどのファイルがパッケージの構成要素であるか、書かれています。CPMという見慣れない形式ですが、中身はXML(ただし文字コードはシフトJIS))ですので、内容的にはそれほど難しいものではありません。

 その指示に従い、iモードブラウザが1つ1つ順番にコンテンツをダウンロードする、という仕組みになっています。そのために、コンテンツパッケージを利用するには対応する最新のブラウザを搭載したiモード端末が必要になっているわけです。

 なお、1つのパッケージで、コンテンツは99個まで、容量としては25MBまでのコンテンツを提供することが可能です。

 

コンテンツパッケージの作成方法

 コンテンツパッケージを作成するには、ドコモのWebサイトから「コンテンツパッケージ作成ツール」をダウンロードし、これを利用する必要があります。

 前述したように、コンテンツパッケージのダウンロードでは、コンテンツファイルがどこにあるかを示すCPM形式のメタデータと、コンテンツファイルが必要です。これは、これまでのコンテンツはそのままで、新たにCPM形式のファイルさえ用意すれば、すぐ提供できる形でもあります。

 手元のパソコン、あるいはサーバー上にコンテンツを用意し、同ツールでメタデータを作成するだけ、という流れになります。

 コンテンツパッケージは、まだ対応機種が少ないのですが、今後発売されるであろうiモード端末の多くでサポートされる予定です。

 




(大和 哲)

2011/9/6 11:54