山根康宏の「言っチャイナよ」

鉄腕アトムスマホ登場やOPPOとHonorの中心モデルがフルチェンジ

世界最大のスマートフォン市場であり、世界最大の5G加入者数を誇る中国。本連載「言っチャイナよ」は香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が中国で毎月発表される5Gスマートフォンを紹介する。

 2022年5月に発表・発売された5Gスマートフォンは24機種だった。内訳はシャオミ3機種、Honor 4機種、OPPO 3機種、realme 1機種、vivo 6機種、ZTE 2機種、その他メーカー 3機種。

 OPPO「Reno8」シリーズ、Honor「HONOR 70」シリーズと、両者がメインラインに据えているミドルハイレンジモデルをリニューアルし、3機種ずつを発表した。シャオミはRedmi Noteシリーズを拡充、鉄腕アトムのキャラクターを使ったモデルも投入している。ZTEはアンダーディスプレイカメラの第3世代製品をリリース、vivoは今月もマイペースながら6機種と最多数を発表している。

割り切り性能のミドルレンジ5G機「realme V23」

 realmeの低価格モデルVシリーズの中で、スペックをやや引き上げたモデルが「realme V23」。カメラは実質4800万画素の1つを撮影用とした割り切り設計だが、チップセットはメディアテックのミドルレンジ向けを搭載し性能を高めた。ハイレゾオーディオ対応でゲームや音楽再生にも強い。背面仕上げも上質だ。

項目内容
発表日2022年5月2日
価格1699元(約3万3000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 810
ディスプレイ6.58インチ(2408×1080)、90Hz
リアカメラ画素数4200万+800万深度測定
インカメラ画素数800万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー5000mAh、33W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ163.8×75.1×8.1mm、190g

1000元台で買えるゲーム&AV強化スマホ、vivo「iQOO Neo6 SE」

 vivoのゲーミングモデルiQOOシリーズの中で価格を下げながらもポイントとなる性能はしっかりカバーしたモデルが「iQOO Neo6 SE」である。上位モデル「iQOO Neo6」はSnapdragon 8 Gen 1を搭載したハイスペックモデルだったが、こちらは870 5Gとし、カメラ性能も若干引き下げた。

 しかし最大1200Hzの画面タッチ感度や冷却システム強化、密閉式スピーカーは有線、無線ともハイレゾオーディオに対応するなどゲームやAV機能への強さは変わらない。なおグローバルではこのモデルが「iQOO Neo6」として販売される(中国版iQOO Neo6とは同じ名称だが異なるモデルとなる)。

項目内容
発表日2022年5月6日
価格1999元(約4万円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 870 5G
ディスプレイ6.62インチ(2400×1080)、120Hz
リアカメラ画素数6400万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4700mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ163.0×76.16×8.54mm、190g

1億画素カメラ搭載のカメラフォン、ZTE「AXON 40 Pro」

 ZTEのフラッグシップモデルAXONシリーズが2022年モデルから一新された。1億800万画素カメラを搭載する超高画質モデルが「AXON 40 Pro」。前モデルの6400万画素から大幅に画素数を引き上げた。またディスプレイのリフレッシュレートは144Hzとなり動作も機敏となっている。

項目内容
発表日2022年5月9日
価格2998元(約5万9000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ6.67インチ(2400×1080)、144Hz
リアカメラ画素数1億800万+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB
バッテリー5000mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ162.9×72.9×8.46mm、199g

3世代目の画面下カメラ搭載のポートレートカメラモデル、ZTE「AXON 40 Ultimate」

 アンダーディスプレイのフロントカメラ搭載モデルの3世代目となるZTEの「AXON 40 Ultra」は、背面カメラも6400万画素を3つ搭載する高性能なカメラフォンとして生まれ変わった。

 1600万画素のフロントカメラはディスプレイ上からもその存在がほとんど見えず、カメラ起動時のみパンチホールが現れ撮影可能となる。メインカメラは広角を搭載せず、35mmポートレート、16mm超広角、91mm望遠(ペリスコープ式5.7倍、対26mmで3.5倍)という組み合わせで、こちらも人物撮影を重視した設計だ。ディスプレイの解像度が一般的なフルHD+より若干高く、144Hzに対応する。メモリーとストレージは最大16GB+1TBモデルも用意された。

項目内容
発表日2022年5月9日
価格4998元(約9万1000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ6.8インチ(2480×1116)、144Hz
リアカメラ画素数6400万+6400万超広角+6400万ペリスコープ3.5倍望遠
インカメラ画素数1600万(アンダーディスプレイ)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+1TB
バッテリー5000mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ163.2×73.5×8.4mm、204g

ファーウェイ「Mate 40」の実質アップグレード機、TD Tech「M40」

 ファーウェイからライセンスを受けたモデルを展開しているTD Tech(鼎橋通信技術)の最新モデル「M40」は、ファーウェイ「Mate 40」のカメラ性能を高めた5Gモデル。M40という名前もMate 40をイメージさせる。OSはファーウェイと同じHarmonyOS 2を採用した。

項目内容
発表日2022年5月10日
価格3999元(約7万8000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 1000+
ディスプレイ6.5インチ(376×1080)
リアカメラ画素数6400万+6400万超広角+6400万ペリスコープ3.5倍望遠
インカメラ画素数1300万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー4200mAh、40W充電(有線)、40W充電(無線)
5G NR対応バンドn1、n3、n28 (UL: 703-733MHz、DL: 758-788MHz)、n38、n40、n41、n77、n78、n79
サイズ158.6×72.5×8.8mm、188g

中国キャリアモデルが価格を下げて登場、中国電信「Maimang 11 5G」

 中国キャリア、China Telecom(中国電信)ブランドのスマートフォンは「Maimang(麦芒)」ブランドで展開。2021年はMaimang 10シリーズが投入されていたが、2022年に世代が変わり「Maimang 11 5G」が発表された。ディスプレイ解像度はHD+と低いものの、6000mAhの大容量バッテリーを搭載する。背面のデザインもだいぶあか抜けてきた。

項目内容
発表日2022年5月10日
価格1799元(約3万6000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.75インチ(1600×720)
リアカメラ画素数4800万+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー6000mAh、22.5W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n38、n41、n77、n78
サイズ168.3×77.6×8.98 mm、199g

Honorから登場、約2万円の激安5Gスマホ「HONOR Play 30」

 先に上位の「Plus」モデルが発売されていたHonorの低価格品である「HONOR Plya 30」は1099元というHonorの中でも一番安い価格で登場。チップセットはSnapdragon 480+を搭載し、カメラは1300万画素のみというシンプルな構成。4G格安モデルからの乗り換えユーザー獲得を目指す。

項目内容
発表日2022年5月14日
価格1099元(約2万2000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 480+
ディスプレイ6.5インチ(1600×720)
リアカメラ画素数1300万
インカメラ画素数500万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成4GB+128GB、8GB+128GB
バッテリー5000mAh
5G NR対応バンド不明
サイズ163.66×75.13×8.68mm、194g

ゲーミング向けの高コスパモデル「OnePlus Ace Race」

 150W充電で世間を驚かせたOnePlusの「OnePlus Ace」の派生モデルが「OnePlus Ace Race」。Raceはゲーミングを意識したネーミングであり、OnePlus Aceよりバッテリー容量を若干アップ(ただし充電は67W)、ゲーミングPCのRazerスタイルのソフトキーボードも搭載、さらにカメラは6400万画素と高画質化した。

項目内容
発表日2022年5月14日
価格1999元(約3万9000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8100 Max
ディスプレイ6.59インチ(2412×1080)、120Hz
リアカメラ画素数6400万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー5000mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ164.3×75.8×8.7mm、205g

vivoのセルフィーモデルが方向転換した「S15」

 vivoのSシリーズはフロントカメラ性能を強化したセルフィーモデルだが、「S15」は2021年12月発売の「S12シリーズ」の後継機ながらスペックダウンした派生モデル。

 フロントカメラはS12のデュアルからシングルへと変更になった。またS12シリーズは1億800万画素カメラを搭載したがそれも変更されグレードダウン。より手軽に買えカジュアル間隔で使えるファッション端末を目指しているようだ。

項目内容
発表日2022年5月19日
価格2699元(約5万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 870 5G
ディスプレイ6.62インチ(2400×1080)、120Hz
リアカメラ画素数6400万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41(2515-2675MHz)、n77、n78
サイズ161.09×74.31×7.99(黒)、8.08(青、金)mm、197g(黒)、198g(青、金)

カメラ性能とゲーミング用途を両立した欲張りモデル「vivo S15 Pro」

 「S15」の性能を強化したモデルが「S15 Pro」。カメラセンサーはソニー「IMX766」を搭載し、広角カメラはマクロ撮影にも対応する。vivo独自のゲームに特化したディスプレイチップも内蔵している、80W高速充電は18分で70%の充電が可能となっており、ゲーミングにも対応した製品として販売される。

項目内容
発表日2022年5月19日
価格3399元(約6万8000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8100
ディスプレイ6.56インチ(2376×1080)、120Hz
リアカメラ画素数5000万+1200万超広角+200万深度測定
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ158.9×73.52×8.55mm、188g

長時間利用をウリにしたベーシックモデル「vivo Y72t」

 基本スペックを最小限としたvivoの「Y72t」は6000mAhの大容量バッテリーを搭載し、低いスペックのCPU搭載により音楽再生時160時間、動画視聴20時間、ゲーム13時間、そして最大待ち受け35日を可能にしたバッテリー重視のモデル。カメラはメインに5000万画素を搭載しながら1399元の価格に抑えられている。なおスペックを高めたモデルとして今月「T2x」も発売になった(後述)。

項目内容
発表日2022年5月22日
価格1399元(約2万8000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.58インチ(2408×1080)、120Hz
リアカメラ画素数5000万+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー6000mAh
5G NR対応バンドSA : n1、n5、n8、n28A、n41、n77、n78、NSA : n41、n77、n78
サイズ163.87×75.33×9.17mm、199.8g

OPPOのメインライン2022年モデル「Reno8」

 OPPOのメインモデルとなるRenoシリーズが半年ぶりにモデルチェンジされ、今回も無印、Pro、Pro+の3モデルが登場した。

 共通仕様として80W急速充電やフロントカメラにソニーIMX709を搭載、カメラまわりは上位モデルFind X5シリーズ同様、背面となめらかにつながったデザインとしている。「Reno8」はシリーズ中のベーシックモデルとなり、5000万画素カメラは1つ搭載。3D冷却機構により本体の放冷性能も高めた。

項目内容
発表日2022年5月23日
価格2499元(約4万9000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 1300
ディスプレイ6.43インチ(2400×1080)、90Hz
リアカメラ画素数5000万+200万マクロ+200万深度測定
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ160×73.4×7.67mm、179g

Snapdragon 7 Gen 1とMaliSilicon X搭載のOPPO「Reno8 Pro」

 OPPO Reno8シリーズ中核モデルの「Reno8 Pro」はNPUに自社開発のMaliSilicon Xを搭載、チップセットもSnapdragon 7 Gen 1を業界初採用することでミドルハイレンジながらも高速なAI写真処理を可能にした。光沢感と滑り止め効果のある背面処理は美しい輝きの表情も見せる。カメラはReno8には無かった超広角も搭載した。

項目内容
発表日2022年5月23日
価格2999元(約5万9000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 7 Gen 1
ディスプレイ6.62インチ(2400×1080)、120Hz
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ161.0×74.2×7.53mm、188g

高速チップ搭載の上位モデル、OPPO「Reno8 Pro+」

 OPPO Reno8シリーズ最上位モデルが「Reno8 Pro+」。Reno8 Proと同じカメラ構成で、チップセットはDimensity 8100 Maxを搭載するハイスペックな製品。こちらも画像処理用にMaliSilicon Xも搭載。ディスプレイは6.7インチとやや大型化されパンチホールカメラは上部中央に位置する。

項目内容
発表日2022年5月23日
価格1999元(約3万9000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8100 Max
ディスプレイ6.7インチ(2412×1080)、120Hz
リアカメラ画素数5000万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、80W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n41、n77、n78
サイズ164.3×75.8×8.7mm、205g

シャオミがRedmi Noteシリーズを拡充、格安モデル「Redmi Note 11SE」登場

 Redmiシリーズは「Redmi」と上位の「Redmi Note」の2系列があるが、この「Redmi Note 11SE」はNoteシリーズながら1099元という低価格を実現するためにコストをぎりぎりまで下げたモデル。ベースはインドなどで販売中の「POCO M3 Pro 5G」で、トリプルカメラの同モデルからマクロカメラを取り除いた。また5G通信モデムもSAで3バンド、NSAで2バンドと対応は最小限になっている。

項目内容
発表日2022年5月25日
価格1099元(約2万2000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.5インチ(2400×1080)、90Hz
リアカメラ画素数4800万+200万深度測定
インカメラ画素数800万(パンチホール)
RAM/ROM構成4GB+128GB、8GB+128GB
バッテリー5000mAh
5G NR対応バンドSA : n1、n41、n78、NSA : n41、n78
サイズ161.81×75.34×8.92mm、190g

144Hz駆動ディスプレイ搭載のミドルレンジ、シャオミ「Redmi Note 11T Pro」

 2021年11月発売の「Redmi Note 11T 5G」の上位モデルで、ディスプレイのリフレッシュレートを144Hzにアップ、カメラも6400万画素と高画質化し、バッテリー充電速度も67Wに速めた。バイブレーション機能も高めゲーミング用途も意識している。

項目内容
発表日2022年5月25日
価格1799元(約3万6000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8100
ディスプレイ6.6インチ(2460×1080)、144Hz
リアカメラ画素数6400万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー5080mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n38、n41、n77、n78
サイズ163.64×74.29×8.87mm、200g

鉄腕アトムモデルもある120W急速充電スマホ、シャオミ「Redmi Note 11T Pro+」

 Redmi Note 11T Proの基本スペックはそのままに、シャオミ最大の急速充電出力120Wに対応するモデルが「Redmi Note 11T Pro+」。バッテリー容量は4400mAhと若干落としつつも10分で50%、19分で満充電が可能だという。

 鉄腕アトムコラボモデル「Redmi Note 11T Astro Boy Limited Edition」はボディー背面にアトムのイラストが刻印され、専用パッケージ内には専用カバーやステッカーなどが同梱される。

項目内容
発表日2022年5月25日
価格2099元(約4万2000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8100
ディスプレイ6.6インチ(2460×1080)、144Hz
リアカメラ画素数6400万+800万超広角+200万マクロ
インカメラ画素数1600万(パンチホール)
RAM/ROM構成6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー5080mAh、67W充電(有線)
5G NR対応バンドn1、n3、n5、n8、n28A、n38、n41、n77、n78
サイズ163.64×74.29×8.9mm、198g

vivoの基本機能モデルが2か月でマイナーチェンジした「vivo Y33e」

 2022年3月に発売した「Y33s 5G」を早くもマイナーチェンジしたモデルが「Y33e」。vivoはこの手のモデルチェンジも多く年間投入新機種数も他社をうわ回る。Diensity 700搭載、1300万画素カメラ、ディスプレイ解像度HD+とベーシックな性能。Y33s 5Gは3色のカラバリがあったが、Y33eは2色のみ。メモリ構成も4GB+128GBモデルだけとシンプルにした。NR対応周波数もY33s 5Gより少なくなっている。

項目内容
発表日2022年5月28日
価格1399元(約2万8000円)
チップセットMediaTek Dimensity 700
ディスプレイ6.51インチ(1600×720)
リアカメラ画素数1300万+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成4GB+128GB
バッテリー5000mAh、18W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1、n28A、n41、n77、n78、NSA : n41、n78
サイズ164×75.84×8.25mm、185g

144Hz画面に大容量高速充電バッテリーを搭載した「vivo T2x」

 オンラインで販売されているvivo Tシリーズ、2021年は「T1」シリーズが展開されていたが、2022年は「T2」と数字が繰り上がり、「T2x」が今月発売になった。

 基本スペックは今月発表の「Y72t」と同等で、チップセットがDimensity 1300に、6000mAhバッテリーは44W充電に対応することでより高速に充電が可能だ。ディスプレイのリフレッシュレートも144Hzとかなり高速化されている。なお両者のカメラ周りのデザインは異なっており、ボディは別設計だ。

項目内容
発表日2022年5月29日
価格1699元(約3万4000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 1300
ディスプレイ6.58インチ(2408×1080)、144Hz
リアカメラ画素数5000万+200万マクロ
インカメラ画素数800万(水滴型ノッチ)
RAM/ROM構成8GB+128GB、8GB+256GB
バッテリー6000mAh、44W充電(有線)
5G NR対応バンドSA : n1、n5、n8、n28A、n41、n77、n78、NSA : n41、n77、n78
サイズ163.87×75.33×9.21mm、202.8g

Honorのメインモデルが高デザイン化で生まれ変わった「HONOR 70」

 2021年12月に登場したHONOR 60シリーズの後継となる、Honorのメインモデルが3機種揃って登場。「HONOR 70」はベーシックモデルながら5000万画素クラスのカメラを2つ搭載、メインカメラはソニー「IMX800」を初搭載している。カメラは横画面で録画中も、主人公部分を縦に切り取って縦動画でも撮れるなどSNSを意識した設計。超広角カメラは2.5cmまで寄れるマクロ撮影にも対応した。これらすべての性能も3機種共通である。

項目内容
発表日2022年5月30日
価格2699元(約5万4000円)から
チップセットQualcomm Snapdragon 778+ 5G
ディスプレイ6.67インチ(2400×1080)、120Hz
リアカメラ画素数5400万+5000万超広角+200万深度測定
インカメラ画素数3200万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB
バッテリー4800mAh、66W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ161.4×73.3×7.91mm、178g

フロントも5000万画素カメラ搭載の中核モデル、Honor「HONOR 70 Pro」

 HONOR 70のカメラ性能を高めたHonorが一押しするスマートフォンが「HONOR 70 Pro」だ。カメラは5400万画素+5000万画素に加え800万画素の3倍望遠を搭載。さらにフロントにも5000万画素カメラを採用した。ディスプレイ解像度を高めたほか、高速充電は100Wとし満充電時間はわずか16分とのこと。

項目内容
発表日2022年5月30日
価格3699元(約7万4000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 8000
ディスプレイ6.78インチ(2652×1200)、120Hz
リアカメラ画素数5400万+5000万超広角+800万ペリスコープ3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB
バッテリー4500mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ163.9×74.6×8.18mm、192g

Honorが力を入れたミドルハイレンジの最高峰「HONOR 70 Pro+」

 「HONOR 70 Pro+」は「HONOR 70 Pro」のチップセットを上位モデルに入れ替えたHonorの中核モデルの中で最上位に位置する製品。Dimensity 9000を搭載し、トリプル5000万画素級カメラなどの性能はそのまま搭載する。本体サイズや重量にも変わりはない。価格は600元(約1万2000円)高価だがチップのパワーアップはそれ以上の価値があるという。

項目内容
発表日2022年5月30日
価格4299元(約8万6000円)から
チップセットMediaTek Dimensity 9000
ディスプレイ6.78インチ(2652×1200)、120Hz
リアカメラ画素数5400万+5000万超広角+800万ペリスコープ3倍望遠
インカメラ画素数5000万(パンチホール)
RAM/ROM構成8GB+256GB、12GB+256GB
バッテリー4500mAh、100W充電(有線)
5G NR対応バンド不明
サイズ163.9×74.6×8.18mm、192g
山根 康宏

 香港在住。中国をはじめ世界中のモバイル関連イベントを毎月のように取材し、海外の最新情報を各メディアで発信している。渡航先で買い集めた携帯電話は1000台以上、プリペイドSIMカードは500枚以上というコレクターでもある。