レビュー

「GALAXY S4 SC-04E」フォトレビュー

「GALAXY S4 SC-04E」フォトレビュー

スペック、カメラ、操作に磨きをかけたフラッグシップ

 NTTドコモから、5月23日にサムスン電子製のAndroid 4.2.2搭載スマートフォン「GALAXY S4 SC-04E」が発売された。

「GALAXY S4 SC-04E」

 有機EL「Super AMOLED」は省電力を実現しながら解像度は1920×1080ドットのフルHDに拡大され、動作クロックが1.9GHz駆動の最新のクアッドコアCPUや高速RAMを採用。フラットなボディは薄さ7.9mmで、主要なスペック面だけを見てもフラッグシップにふさわしい豪華な内容だ。NOTTVに対応するなど、日本市場向けの仕様の追加が一段と進む一方、防水だけは非対応となっている。ディスプレイ面のガラスはコーニングの「Gorilla Glass 3」が採用されており、傷への耐性はGalaxy S IIIと比較して3倍、目に見える傷は約40%減少させられるという。

「docomo Palette UI」のホーム画面
通知エリアから端末の各種設定を変更できる
サムスンの「TouchWiz標準モード」
「TouchWiz標準モード」のホーム画面の一部
ホーム画面を切り替える途中。上端の通知バーも背景は透過処理
アプリ一覧画面

 最先端のスペックを誇る一方、使い勝手のアピールに力が割かれているのも特徴。合成機能をはじめとしたユニークな機能を搭載するカメラ機能は、CPUパワーなどを駆使して手軽に連写や加工、合成などを実現しており、スマートフォンにおけるカメラのあり方を一歩前進させる内容に仕上がっている。

カメラのファインダー画面からモードを簡単に切り替え可能
イメージ画像と解説が表示され、モードの内容も把握しやすい
カメラの設定
各種のフィルターは標準の状態でも簡単に適用できる
デュアルカメラはインカメラで撮影する側のフレームやサイズ、場所を自由に変更できる
デュアルカメラで撮影した写真のイメージ
カメラを動かさずに動きのある被写体を連写して1枚に合成する「ドラマチックモード」で撮影した写真のイメージ
撮影サンプル

 タッチ操作についても大幅な改良が加えられ、画面に直接触れずに操作できる操作体系が大々的に取り入れられた。いずれも設定画面から細かく設定できる。また、ホーム画面の切り替えでアイコンや文字を大きくしたモードも用意するなど、端末のターゲット層が広がっていることを窺わせる内容だ。

指を近づけると詳細を表示。ほかにも、手をかざすといった操作体系もある
指を近づけるだけで操作できるSプレビュー
手をかざして操作するSジェスチャー
顔の輪郭や視線を検知し動作に反映するスマートスクリーン
音声コントロール
端末内蔵のセンサーを利用する「Sヘルスケア」
ホーム画面の切り替え。3つがプリセットされている
「TouchWizかんたんモード」
「TouchWizかんたんモード」のホーム画面、右側

 このほかにも、湿度にも対応した9種類のセンサーを駆使するヘルスケア機能や、マルチウィンドウモードで文字入力キーボードを自由に動かせる機能などを搭載。近くにいる友人と無線を介して音楽の再生を共有できる機能もあり、“新しい使い方”の提案にも意欲的だ。

 ユニークな純正アクセサリーも特徴で、「GALAXY S4 SC-04E」では背面パネルを交換して取り付けるフリップカバーに加えて、小窓を設け、最小限の情報をカバーごしに確認できる「S View カバー」もラインナップしている。なお、日本で展開される「GALAXY S4 SC-04E」は、韓国版の「GALAXY S4」とカバーなどで互換性が保たれている(利用はキャリア・メーカーのサポート対象外)。

「GALAXY S4 SC-04E」(左)と「S View カバー」(右)
「GALAXY S4 SC-04E」(左)と「S View カバー」(右)の背面。「S View カバー」(右)はメーカーロゴが入るのみ
背面カバーを交換する形で「S View カバー」を端末に装着(左)
左側面がカバーに覆われる形になるが、そのままボリュームキーは押せる
フリップカバーを裏返すことも可能
カバーを閉じると窓部分だけディスプレイが点灯し時刻などを表示可能。このまま受話操作などにも対応している
カバーを開けとスワイプのロック解除動作は省略され、すぐに画面を操作できる

太田 亮三