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サムスン、“人生の楽しみをサポートする”「GALAXY S4」発表会

 サムスン電子ジャパンは、15日にNTTドコモから発表された「GALAXY S4 SC-04E」を紹介する発表会を開催した。

 サムスンは、「GALAXY S4」を3月に米・ニューヨークで発表した後、世界中の主要な都市で「GALAXY S4 WORLD TOUR 2013」と題した発表会を開催している。10カ国に及んだこのワールドツアーの最後が日本での開催となる。挨拶に登壇したサムスン電子ジャパン 代表取締役の方常源(バン・サンウォン)氏は、「すでに発売した地域からは大きな反響をいただいている」と手応えを語ったほか、「エキサイティングな日本市場に紹介できることを嬉しく思う。これまでにない先進性、ワクワクが満載のスマホであると確信している」と自信を示す。同氏は「GALAXY S4」の持つ5つの特徴として「動作スピードの速さ」「5インチ大画面」「美しいデザイン」「充実のカメラ機能」「ユニークなジェスチャー機能」を挙げ、「まさに“Always with you”」(同端末の日本向けキャッチコピー)と紹介した。

サムスン電子ジャパン 代表取締役の方常源(バン・サンウォン)氏

「GALAXY S4」日本ではドコモだけ

韓国・サムスン電子 副社長の李英熙(イ・ヨンヒ)氏

 韓国・サムスン電子の本社からは、来日するのは珍しいという、サムスン電子 副社長の李英熙(イ・ヨンヒ)氏が登壇した。同氏は「ワールドツアーのクライマックスに東京を選んだのは意図したことで、象徴的でもある」とした上で、「日本市場は46%がドコモのユーザー。GALAXY S4は世界中のキャリアから評価され、これまでで最も速いスピードで売れている。北米、欧州、アフリカでも発売され、ようやく日本にきた。日本では、ドコモだけに提供する」と語り、各国で順調に販売されている様子に加え、「GALAXY S4」についてはドコモに独占的に提供することを明らかにした。

 同氏はまた、「品質を求めるのが日本市場で、その独特の傾向は世界の市場に影響を与えている。間違いなく日本のユーザーにも気に入っていただけるだろう」と端末の内容に自信も見せた。

 端末の進化については、「人々の声から生まれた革新」であることを強調する。タッチレス操作、進化したカメラ、進化した大型の有機ELディスプレイなどを紹介する一方で、「これらは一例に過ぎない。世界中の声を元にして生まれた」とユーザーの声を元に開発する姿勢で、「人生をフルに楽しむユーザーをサポートする」と、グローバル市場と共通のメッセージも示された。

挟額縁化やポリカーボネート素材などで幅の縮小、薄型・軽量化を実現

サムスン電子ジャパン 専務の石井圭介氏

 続いて登壇したサムスン電子ジャパン 専務の石井圭介氏からは、ハードウェア、ソフトウェア、使い勝手など、さまざまな切り口で「GALAXY S4」の特徴が紹介された。ハードウェア面でまず注目なのは有機ELディスプレイとし、「5インチだが、GALAXY S IIIより幅が小さくなり、本体も薄く、軽くなっている。ディスプレイの挟額縁化のほか、ポリカーボネートを応用した素材で軽量化を図っている」と具体的な特徴にも触れる。また、本体カラーは最終的に3色展開になり、グローバル版にはない「ブルーアークティック」を3色目として6月に投入する予定。バッテリーは前モデルから容量を拡大しつつ、省電力化を図ったことで駆動時間を伸ばしている。

今田耕司、内田恭子、山本裕典が使い勝手を体験

左から今田耕司、内田恭子、山本裕典

 石井氏が登壇するステージではここで、ゲスト兼ユーザー代表として今田耕司、内田恭子、山本裕典の3名が登場。それぞれすでに「GALAXY S4」を利用しているとのことで、ソフトウェアや使い勝手の紹介が行われた。

 ステージではまず、ユニークな機能が多く搭載されるカメラ機能として、音声もJPEGファイルに埋め込んで「GALAXY S4」同士で音声付き写真をやり取りできる「サウンド&ショット」を紹介。ほかにも、インカメラで撮影者も同時に写真に残せる「デュアルショット」や、連続した動きの写真を1枚に合成する「ドラマショット」、連写した中から動きのある物体を消去した処理ができる「消しゴムモード」がそれぞれ操作する様子とともに紹介された。

 「GALAXY S4」では画面に触れずに操作できる各種の機能も豊富に用意されているが、ステージ上では、指を近づけるとプレビューが表示される「Sプレビュー」をはじめ、画面上を横切る手の動きで操作できる「Sジェスチャー」では、着信時にSジェスチャーで受けると自動的にスピーカーホンのモードになるといった小ネタも披露された。このほか、動画再生中に視線や顔の向きを外すと一時停止される「スマートポーズ」や、手ぶくろをはめたままでも操作できる「GLOVE FRIENDLY」といった機能も紹介されている。

 さらに、お気に入りの写真をアルバムのように編集できる「ストーリーアルバム」では、実際に紙に印刷したアルバムを注文できるとし、印刷されたアルバムが披露されたほか、健康管理機能として提供されるアプリ「Sヘルス」では、端末に搭載される磁気、加速度、RGB照度、方位、近接、ジャイロ、気圧、IRジェスチャー、温度・湿度という9種類のセンサーを用いて計測するとし、活動量計としても多機能になっている様子が披露された。

 「GALAXY S4」ではホーム画面の設定で「TOUCHWIZかんたんモード」を選択できるが、これは年配のユーザーやスマートフォン初心者などに向けたもの。石井氏は、「このモードから始めて、その後にステップアップということも、GALAXYならできる」と1台で済むことをアピールしていた。

 カバーなどのアクセサリーについても、大々的に展開されるとのことで、すでにサードパーティ各社から引き合いが有るとのこと。5月23日の発売日に、カバーなどさまざまな種類のアクセサリーが同時に発売されるだろうとした。

 サムスン純正のアクセサリーも従来モデルより拡大される。まず、端末の背面カバーを交換する形で装着する「フリップカバー」は、日本市場でも7色のカラーバリエーションで展開される。店頭販売価格は5000円台になるようだ。

 ディスプレイ側に小窓が開けられた「S View カバー」は、端末側と連動し、閉じた状態で小窓部分だけディスプレイを表示し、時計や各種の情報を表示可能。着信時には小窓部分の操作だけで応答しそのまま通話が可能になっている。この「S View カバー」はグローバルでは7色展開だが、日本市場ではブラックとホワイトがラインナップされる。こちらは素材や端末連動などの仕様の都合により、店頭予想価格は8000円台になる見込み。

 このほかのサムスン純正アクセサリーも、日本市場への投入が検討されている。いずれも流通網を整備することで、ドコモショップのほか、家電量販店などでもサムスン純正アクセサリーが販売される。

背面カバーを交換する「フリップカバー」。7色展開で日本でも発売予定
小窓が端末と連動する「S View カバー」は、ブラック、ホワイトのみ日本でも販売
「Diaryケース」。日本での展開は未定
背面カバーと交換する「Fashionカバー」。日本での展開は未定
背面カバーと交換し、ディスプレイ側に透明なカバーが付く「Me-Inカバー」。日本での展開は未定

ドコモ丸山氏「GALAXY S4には大変期待している」

 ステージにはNTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏も登壇し、キャリアの立場から「GALAXY S4 SC-04E」への期待を語った。

 丸山氏は、夏モデルとして発表した中でも「自信を持っておすすめするのがGALAXY S4」と紹介した上で、「GALAXYシリーズは累計販売数で500万台を超えた。GALAXY S IIIはドコモのスマホの中でも一番で、累計100万台を超えたモデル。デザイン・機能の両面でぜひご期待ください」と期待や自信を語った。

新たなマーケティング施策も

 再び登壇したサムスン電子の石井専務からは、ドコモショップなどを中心とした従来のマーケティング施策に加えて、新たに展開されるものも紹介された。「『GALAXY S III』と比較して1.5倍の量で訴求する」とのことで、発売日以降は全国の大都市やや都内の主要駅で、駅広告を「半分ジャックするような」(石井氏)規模で広告が展開される予定。Webサイト上では、Facebookと連携し、端末が抽選で当たるプレゼントも実施される。また、埼玉スタジアムで開催されるワールドカップのアジア最終予選「日本対オーストラリア」戦のチケットを抽選でプレゼントする企画も用意されている。

 このほか、販売店では専用の什器を用意する施策も実施。六本木のノジマでは5月23日深夜0時から販売を開始する予定で、ドコモ側が契約処理に対応することですぐに契約も行えるという。また、体感イベントやトークショーも開催される予定で、5月18日の東京の丸の内で開催されるイベントには、本誌コラム等で活躍する法林岳之氏のほか、モデルの三原勇希、プロ写真家の木下喜一郎氏がそれぞれトークショーを開催する。

会場での展示、そのほか

太田 亮三