スマホアクセサリー専門店スタッフのイチオシ
【特別企画】「UNiCASE東急プラザ表参道原宿」
豊富な商品数が魅力、iPhoneアクセサリー専門店の様子を紹介
2016年12月7日 12:10
CCCフロンティアが展開する「UNiCASE」は、iPhone/iPadのアクセサリー製品を扱う専門店だ。オンラインショップも展開しているが、今回レポートするような実店舗も日本各地に展開している。自社ブランドのケースの販売のほか、他社製のケース、ケーブルやイヤホンなど、幅広くアクセサリー製品を取り扱っている。
今回はUNiCASEの実店舗の中でも最大級の規模を持つUNiCASE東急プラザ表参道原宿の岡田拓馬店長にお話を伺いつつ、同店の特徴や客の傾向などについてレポートする。
主力はiPhone向けケース商品。種類がとにかく多い!
UNiCASE東急プラザ表参道原宿は、原宿・表参道エリアの商業施設「東急プラザ表参道原宿」にある。表参道と明治通りの交差点で、携帯電話関連なら、ソフトバンクの旗艦店であるソフトバンク表参道と、アップルストア(Apple 表参道)のいずれからも徒歩圏の位置にある。
東急プラザ表参道原宿は2012年4月にオープンした商業施設だが、UNiCASEは東急プラザのオープン当初からここに店舗をかまえている。UNiCASEの店舗としては名古屋パルコに次ぐ2番目の規模で、iPhone/iPadのアクセサリー専門店としては破格の広さだ。
ほかのUNiCASE店舗と同様、iPhone/iPadのアクセサリー商品を扱っており、とくにケースがメインの商材となっている。店舗が広いこともあり、個々の機種向けの商品種類が非常に豊富なことが特徴だ。
店内の売り場は機種ごとにまとめられているので、たとえばケースを探すときは、自分が持っている機種の棚だけ見れば良い。棚の広さとしては、取材時点(11月29日)ではiPhone 7がもっとも大きく、次いでiPhone 7 Plus、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE/5s/5と続く。
UNiCASEブランド以外のケース製品も扱っていて、有名メーカー製品や版権モノなど、さまざまなデザイン・機能のものを取りそろえている。画面側も保護するフリップタイプのケースも多いが、背面だけを保護するジャケットタイプのケースも種類豊富だ。
iPhone 7/7 Plusで追加された新色、マット仕上げの「ジェットブラック」は、平滑な透明ケースを使うと、部分的に貼り付いて気泡のような模様を生じることがある。UNiCASEではそうした貼り付きを防ぐ細かい凹凸が施された自社ブランドのケース「クリスタルスリムソフトケース」を販売している。
iPhone 7/7 Plusのジェットブラックは、アップル自身が「微細な摩耗が生じることがある」とアナウンスしていて、それが気になる場合はケースで保護することを推奨していたりする。背面を保護しつつジェットブラック自体の光沢を楽しみたい人には、UNiCASEのクリアケースはオススメの製品だ。この製品、もっともスタンダードな商品ということもあり、岡田店長によると、もっとも良く売れているケースのひとつで、後述のフィルムと一緒に購入していく人も多いという。
また、一部のケース製品については、実際に試着することが可能となっている。実際に手にして大きさや持ちやすさ、自分の持っているiPhoneのカラーや壁紙との相性なども確認できるのはありがたい。毎日使うものなので、このあたりはしっかり確認しておくと良いだろう。
UNiCASEブランドのフィルム製品はフィルム貼りサービスが無料
UNiCASEではケースだけでなく、画面保護フィルムも機種ごとに用意している。そのうち指定のUNiCASEブランドのフィルムについては、UNiCASEで購入するとフィルム貼りサービスを無料で受けられるのも特徴だ。
UNiCASEブランドのフィルムは、多くの機種で光沢/無光沢/ガラスの3種類がラインナップされていて、たとえばiPhone 7だと光沢/無光沢は1296円、ガラスは3024円となっている。いずれも日本製で、たとえばiPhone 7向けのガラスタイプ(クリスタルガードガラス クリア)は旭硝子の「Dragontrail」を採用し、ラウンドエッジ加工されているなど、しっかりしたグレードの商品となっている。
iPhoneだけでなくiPadに関しても、12.9インチのiPad Pro以外は、フィルム貼りサービスに対応している。筆者のように重量や使い勝手を気にしてフリップカバーを付けてない利用スタイルではかなりオススメだ。ちなみに12.9インチのiPad Proは、作業スペースの関係で対応が難しいとのことだ。
フィルムについては、iPhone 4s/4向けのものも在庫している。現状では発売されたばかりのiPhone 7/7 Plusの需要がもっとも大きいそうだが、「以前貼ったフィルムが傷ついた・剥がれたので新しいのを」といった旧モデルの貼り替え需要も大きく、今でもiPhone 4/4sのフィルム貼りを行うこともあるという。UNiCASEのフィルム貼りサービスは、その手軽さからリピーターも多く、中には岡田店長がシフトに入っているかどうかを確認してくる客もいるという。
UNiCASE店舗でのフィルム貼りは、フィルム貼り研修を受けたスタッフが行うことで、作業の質と速度を両立させているのも特徴となっている。UNiCASE東急プラザ表参道原宿では、レジの後ろにある作業スペースですぐにフィルム貼りをしてくれる。レジ裏の狭いスペースではあるが、邪魔にならなければ自分のiPhoneにフィルムが貼られる模様を見学することもできる。
UNiCASEのフィルム貼り作業では、特殊な工具は使っておらず、岡田店長は「誰でもできます」と言うが、画面拭きからフィルムの位置決め、セロハンテープを使ったチリの除去、気泡抜きなどの手際の良さは、人生で数枚しかフィルムを貼らない一般人にはとうていマネできないレベルのものだと感じられた。研修を受けたスタッフがフィルム貼りをしてくれるのも、UNiCASEの魅力である。
岡田店長によると、フィルム貼りもiPhoneの新機種発売直後が混雑するとのことで、もっとも多い日は1日で100枚くらいのフィルム貼りをすることがあるという。1枚あたりの作業時間は10分かからないくらいで、2名が並行で作業することもあるが、それでも混雑すると待ち時間が長めになるそうなので、急ぎの場合は来店の曜日や時間に注意した方が良いだろう。
海外からの観光客、Blutoothイヤホン、新規ジャンル製品
UNiCASE東急プラザ表参道原宿は場所柄、学生も多いので、平日に比べると週末は2~3倍は来店客が多いという。女性の方がやや多いようだが、以前に比べると男性客も増えているとのことだ。
海外からの観光客のお客さんも多いという。ちなみに岡田店長は秋葉原の店舗も兼任して担当しているのだが、秋葉原の店舗も外国人観光客が多いとのことだ。とくに多いのはアジアからの観光客で、デザインが日本的な商品よりも、品質や「メイドインジャパン」にこだわって選ぶ人が目立つという。あとはわかりやすいキャラクターグッズとしてのアイテムも人気があり、観光客は富裕層が多いこともあって、高級製品もそこそこ売れるという。
UNiCASE東急プラザ表参道原宿では、ケースやフィルム以外にも、オーディオなどの周辺機器も取り扱っている。
iPhone 7/7 Plusでは伝統的なイヤホンジャックが廃止され、イヤホンはLightningアダプタで変換するかBluetoothイヤホンを使う必要がある。使い勝手の面からBluetoothイヤホンのニーズが増えており、これに対応するため、UNiCASEでもBluetoothイヤホン製品のラインナップを増やしているという。
この中でも岡田店長がオススメするのは、iPhone周辺機器メーカー・TUNEWEARの「TW1」だ。左右のイヤピースとそれをつなぐケーブルからなるコンパクトで取り回しやすいBluetoothイヤホンで、税込7538円ながら品質が高くコストパフォーマンスの良い製品だという。IPX4の防水なのでジョギング程度の運動中にも気軽に利用できるのもポイントだ。
iPhoneとは関係ないところでは、今冬発売される新製品として、電子たばこ「iQOS」のジャケットケースも準備中だ。こちらはUNiCASEブランドではなく、「acroma」というブランドで展開する製品となっている。
iQOSは入手困難になりつつあるほど普及しつつあるが、iQOSデバイス自体のデザインは、通常モデルでは白とネイビーの2種類のみで、例えば飲食店でテーブルに置いておくと、他の人のiQOSとわからなくなることがあるという。iQOSケースにはファッション性だけでなく、自分のiQOSを判別しやすくするという実用面の意味もあるようだ。
ちなみにacromaのiQOSケースは、6色のカラーが用意されているが、その中では赤が人気だという。acromaブランドではiPhone 7ケースも展開しているので、それらと合わせて揃えるのも良さそうだ。
iPhone/iPadに特化したからこその豊富な品揃え
現在、UNiCASE東急プラザ表参道原宿では、iPhone/iPad以外のスマートフォン/タブレット向けのアクセサリーは扱っていない。汎用ケースやBluetoothイヤホンといった製品は、ほかのスマートフォンでも利用可能だが、機種専用のジャケット型ケースやフィルムは、iPhone/iPad向けのものしか扱っていない。
Android向けの製品を扱わない理由について岡田店長は、「Androidはモデル数が多く、製品サイクルが短い」ことを指摘する。モデル数が多いおかげで個々の周辺機器の販売数が見込めず、半年でラインナップが更新されるとなると、アクセサリーメーカーも製品を投入しにくく、UNiCASEなどの小売店としても取り扱いにくいというわけだ。
対するiPhoneの場合、モデル数は多くないが、日本では約半分の販売シェアがある。また、これまでの例でいえば1つのデザインが2年間継続し、アクセサリー製品も同じものを継続して販売できる。Androidに比べるとアクセサリーメーカーも積極的に製品を投入しやすく、結果として大きなiPhoneアクセサリー市場が形成されている。そしてUNiCASE東急プラザ表参道原宿ではiPhoneアクセサリーに商品を絞ることで、多彩な製品を取りそろえることを可能としている。
こうした多彩なアクセサリー製品を楽しめることは、iPhoneの大きな魅力のひとつだ。常に持ち歩いて使うiPhoneなので、ケースなどのアクセサリーのデザインや使い勝手にはこだわりたいところ。iPhoneユーザーなら、表参道を訪れる機会があれば、UNiCASEに立ち寄って、お気に入りのケースなどアクセサリーを探してみてはいかだろうか。