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10秒で受取完了、「グローバルWiFi」羽田空港店がリニューアル

スマートピックアップ専用ロッカーが本格稼働

 ビジョンは、海外渡航者に向けたモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービス「グローバルWiFi」を取り扱う、羽田空港内の店舗をリニューアルし、25日にオープンした。

リニューアルされた「グローバルWiFi」の羽田空港カウンター

 「グローバルWiFi」は国内の主要な空港にカウンターを設置し、Webサイトで申し込んだレンタル機器の受取や、申し込みなどが可能になっている。4月25日には、羽田空港の国際線旅客ターミナル2階にある受付カウンターがリニューアルオープン。受付のスタッフや対応できる窓口の数を増やしたほか、受取用ロッカーのシステム「スマートピックアップ」(スマピ)が本格的に稼働した。

左手前は返却ボックス
カウンターの脇(写真右奥)に「スマートピックアップ」専用ロッカー
専用ロッカーは100台分が用意されている
専用ロッカーの隣の大型ディスプレイで利用方法などを案内

 「スマートピックアップ」は、ユーザーがWebサイトでレンタルサービスを申し込んだ際に、受取場所に「羽田ロッカー受取」を選択したユーザーが利用できる。ユーザーには、出発予定日までにスマートピックアップ専用ロッカーの番号と開錠用のQRコードがeメールで送付される。受取当日は、羽田空港の「グローバルWiFi」のカウンター脇にある専用ロッカーの読み取り口にQRコードをかざせば、指定のロッカーが開錠され、機器を受け取れる。

 スマートピックアップ専用ロッカーで受け取れる時間帯は、6時30分~15時、18時~23時、深夜便用の21時~23時の3部に分かれている。1カ国渡航で1台の場合に利用でき、複数台の場合や、オプションでiPadのレンタルなどを追加している場合はカウンターでの受け取りになる。また、100台分が用意された専用ロッカーは先着での利用で、空きがない場合はカウンターでの受け取りになる。

「スマートピックアップ」受取時の利用の流れ

スマートピックアップを体験

 4月25日には羽田空港のスマートピックアップ専用ロッカーを実際に体験できる、報道陣向けの体験会が実施された。すでに運用されている仕組みのため、報道陣には個別に本番のシステムからQRコード付きのメールがあらかじめ配信された。ロッカーの前に到着したら、メールに埋め込まれたQRコードをスマートフォンの画面に表示し、読取口にかざすだけで、自分の番号のロッカーのランプが点灯して開錠され、機器を取り出すことができた。

「スマートピックアップ」のデモ
メールで届いたQRコードを用意
読取口にQRコードをかざす
開錠されたロッカーが光る
ロッカーを開ける
1台の渡航用セットが取り出せた
ユーザー視点で試してみる。メールにあるQRコードを表示させる
QRコードをかざす
読取が成功すると音がして認証開始
指定されていた番号のロッカーが光って開錠された
開けると、セットが一式が入っていた
このセットはアメリカ向け

 ビジョンの五味陽介氏によれば、朝と夕方~夜は、カウンターに受取のための行列ができることも多く、より効率的に対応することが課題になっていたという。

 現在、「グローバルWiFi」のユーザーの約半分はリピーターとのことで、利用の流れなどの勝手が分かっているユーザーは、専用ロッカーを利用することで、有人のカウンターを経由しなくても素早く受け取れるようになった形。カウンター自体がリニューアルしたことで、窓口数も増加しているが、スマートピックアップ専用ロッカーを本格稼働させることで、さらなる混雑緩和を目指している。

太田 亮三