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「gooのスマホ」、オクタコアでメモリ3GB「Blade S7」ベースの「g05」

「goo SimSeller」では3万9800円

 NTTレゾナントは、gooブランドで販売している「gooのスマホ」の第5弾として、ZTEの「Blade S7」をベースとした「g05」(グーマルゴ)を発売する。8日、予約受付を開始した。

 価格は4万9800円(税抜、以下同)だが、オンラインストア「NTTコムストア by goo SimSeller」では、「OCN モバイル ONE」の音声対応SIMパッケージ付きで3万9800円で販売される。「NTTコムストア by goo SimSeller」での販売のほか、ビックカメラ、ソフマップ、ノジマ、ヨドバシカメラの一部の店舗でも、12月中旬より端末単体での販売が開始される。

 「g05」は、ZTE製のAndroid 5.1.1搭載スマートフォン「Blade S7」をベースとして、「050 Plus」や「マイポケットプラス」といったgooのオリジナルアプリを搭載するなど、カスタマイズを加えた製品。SIMロックフリー仕様となっている。

 シンプルなデザインで厚さ7.2mmの薄型、背面はゆるくカーブした形状として持ちやすく仕上げた。前面・背面にガラスコーティングが施されている。ディスプレイにフルHD(1920×1080ドット)で5インチのIPS液晶を搭載。ベゼルの幅を2.25mmに抑えた狭額縁設計となっている。カラーはシトラス、ブラック、ホワイトの3色。

 カメラは背面カメラ、インカメラともに約1300万画素。背面カメラではレーザーオートフォーカスを搭載し、フォーカス速度を高めた。インカメラにもフラッシュを備える。

 生態認証機能では前機種「g03」で対応していた「眼セキュリティ認証」に加え、ホームボタンに指紋センサーを搭載し、指紋認証もサポート。登録する指紋ごとにロック解除と同時に起動するアプリケーションを割り当てられる。

 チップセットはクアルコムの「Snapdragon 615 MSM8939」(1.5GHz駆動のオクタコア)。メモリは3GB。内蔵ストレージは32GBで、最大32GBのmicroSDHCに対応する。

 ネットワークでは、LTE(B1/B3/B8/B19)とW-CDMA(B1/B6/B8/B19)、GSM(850/900/1800/1900)をサポート。microSIMスロットと、microSDスロット兼用のnanoSIMスロットを搭載するデュアルSIM仕様。両方のSIMカードでLTE/3Gに対応するが、同時利用はできない。Wi-Fiは2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応する。Bluetoothは4.0。バッテリー容量は2500mAh。本体サイズは142×67×7.2mm、重さは約140g。

シトラス
ホワイト
ブラック

サポートサービスも提供、「gooのスマホ」購入者には紹介キャンペーン

 「gooのスマホ」向けに提供されている遠隔サポートサービス「グーの安心サポート」(月額390円)と交換機サービス「グーの端末保証」(月額370円)は「g05」も対象となる。「グーの安心サポート」と「グーの端末保証」の両方に加入する場合は月額690円。

 また、2016年2月1日までの期間限定で、「g05 ご紹介キャンペーン」が実施される。過去にgooのスマホを購入したユーザーがg05を紹介し、購入すると、紹介者と購入者の双方が特典を受けられるという内容で、購入者の特典は「デコシールまたは保護フィルム」、紹介者の特典は「gooポイント1000ポイント」。

「goo」ポータルもリニューアル、テーマは「おもてなし」

NTTレゾナント 代表取締役社長の若井昌宏氏

 8日に開催された発表会ではNTTレゾナント 代表取締役社長の若井昌宏氏が「goo」事業全体の戦略を説明した。

 NTTレゾナントではポータルサイト「goo」を核にしたサービス事業とそれを発展させた法人向けのソリューション事業、そしてそれらの事業を支える技術的基盤を持つ。

 4月に発表した「gooのスマホ」は、「goo」のサービスとユーザーを繋ぐ手のひらに乗る接点「パームトップポータル」と位置づけている。

 若井氏は、7日にリニューアルし、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズされた情報を提供するようになったポータルサイト「goo」を紹介。今後、NTTレゾナントの事業全体で「おもてなしサービス」の強化を掲げ、ひとりひとりにあわせて成長するサービスを目指していくことを表明した。

「g05」のターゲットは「女性」

NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏

 続いて、「g05」の紹介のため登壇したNTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏は、ポータルサイトの「goo」とスマートフォン事業の両方を統括する責任者。「gooのスマホ」においても、ユーザーにあわせたサービスを提供していく方針を説明した。
 鈴木氏は4月に発表したZTE製の「g01」「g02」「g03」はSIMロックフリー端末に詳しいユーザー層向けに、10月に発表されたシャープ製の「g04」はフィーチャーフォンからの乗換えを狙った製品と話し、それぞれの製品に寄せられたユーザーの声を振り返った。

 一方で、これまで「gooのスマホ」で手薄だった層として「女性」を挙げた。SIMロックフリーのスマートフォン自体が女性の利用が少ない市場だが、今回の「g05」では、あえて20~30代の女性をターゲット層とした製品を用意したという。

 デザインでは他社のスマートフォンで人気のサイズにしつつ画面サイズを大きくし、カメラ性能や自撮り(セルフィー)機能を強化したことをアピール。写真で容量を使うことから、記憶容量を32GBと比較的多くした。

 また、プリインストールするアプリケーションを絞り込み、gooのアプリのほかに、「Instagram」や乗り換え案内、天気予報など、利用シーンを考えて他社アプリをプリインストール。「フォルダ整理が難しい」という声にこたえて、あらかじめフォルダ分けした状態にした。

 移行しやすいように、サポートサービスや紹介キャンペーンも用意。鈴木氏は「gooのスマホをお使いの男性にぜひ紹介してもらいたい」と語った。

 質疑応答では記者から「g04とg05では『goo』のロゴがなくなっているが、なぜ消したのか」という質問が出た。

 回答した鈴木氏は、「SNSでの声で“gooのロゴいらない”というつぶやきがあったので、悲しくなって消しました」と冗談交じりに回答。「gooのロゴを愛してくれる人のために、箱にロゴシールを同梱しています。今度はSNSに“gooロゴがないのか”という声がたくさんでることを望んでいます」と続けた。

石井 徹