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2015年のSIMフリースマホはスマホ販売の2%

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、スマートフォンの販売動向と利用実態を調査し、SIMロック解除やSIMロックフリー端末の認知度などについて結果を明らかにした。

SIMロックの認知度、SIMフリーモデルの販売数

 調査結果によれば、SIMロック解除の認知率は「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%。「よく知っている/人に説明できる」は11%、「大体知っている」は29%になった。

 「よく知っている/人に説明できる」「大体知っている」と回答したユーザーにSIMロック解除を行ったかどうか聞くと、5人に1人がSIMロック解除を行っており、将来的にSIMロック解除を行いたという回答も3割に上った。

 SIMロックフリーのスマートフォンの販売については、急激な拡大は収束していると指摘。第3四半期(7~9月)の販売台数は、前期の第2四半期から横ばいだった。

 2015年9月のスマートフォン販売のうち、SIMフリーモデルの数量は7%だった。これは、家電量販店とインターネット専業の販売チャネルの数字。同社はこれらから推計して、国内の全スマートフォン販売台数におけるSIMフリーモデルの比率は、2015年通年で2%程度と見込んでいる。

 なお、SIMロック解除の影響は、2年契約などの関係から、ガイドラインの発行から2年後にあたる2017年後半から本格化すると予想されている。

買い替えサイクルが長期化

 スマートフォン全体の販売数は、第3四半期は前年比2%減。スマートフォンの販売数に占めるスマートフォンの買い替え需要は6割近くになっているという調査もあり、販売数の伸び悩みは、フィーチャーフォンからの乗り換えではなく、スマートフォンの買い替えサイクルが長期化しているためとする。

 今回実施された調査では使用年数が2.08年となっており、前回調査の2.02年より長期化している。スマートフォンの販売数が年間2600万台前後で推移している中、0.1年の伸びにより30万台強の販売が来年にずれると試算しており、政府やキャリアの施策の影響が注目されるとしている。

 ユーザーへの調査は2015年7月27日~8月4日にかけて、インターネット上で実施された。18~69歳の男女で、3カ月以内にスマートフォンを購入した400名と、1年以内にスマートフォンを購入したいとする400名が対象。