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田んぼに設置、“スマート農業”を実現するセンサー「Paddy Watch」

 ベジタリアは、水田での水関連の情報をチェックできるセンサー機器「Paddy Watch(パディウォッチ)」の予約受付を開始した。

 「Paddy Watch」は、水田の水位、水温や、周囲の温度や湿度を計測するセンサー。田んぼに設置する部材には、センサーのほかNTTドコモのネットワークに対応した3G通信モジュールが搭載され、乾電池(3V)で9カ月動作する。記録したデータは、スマートフォン、タブレットの専用アプリからチェックできる。アプリでは天候の情報も配信され、同社では「水稲圃場における水管理作業の効率化を図れる」とアピールする。

 2015年5月からは、新潟市内300カ所のほか、全国38都道府県での200カ所にセンサーを設置して、実証実験を実施。水温など水の管理は、稲作において、朝晩の見回りが必要で大規模化による効率化が難しいとのことだが、実験では、スマートフォンでデータを確認しやすくなり、見回りに要する作業時間を減らし、栽培技術向上への意識の向上や学習促進といった効果があったという。p

関口 聖