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温泉でハッカソン、「SPAJAM2015」本選スタート

 7月4日~5日にかけてスマートフォン向けのアプリを開発するハッカソンイベント「SPAJAM2015」の本選が埼玉県の「四季の湯温泉 ホテルヘリテイジ」で開催されている。

コロプラの馬場社長がIO HAWKに乗って登場

IO HAWKに乗って手を振りながら登場したコロプラの馬場社長

 4日午後、本選に先立ち開催されたオープニングパーティは、実行委員長のコロプラ代表取締役社長の馬場功淳氏の挨拶でスタート。IO HAWKに乗って手を振りながら登場した馬場氏は、「IO HAWKは人間はもはや歩くことすら必要ないというイノベーション。SPAJAMは、次世代のイノベーションを起こす人を発掘、育成する大会で、まさしくこういう物を作って欲しい」と本選の参加者たちに訴えた。

 ちなみに、20万円ほどするというIO HAWKだが、大会の賞品を紹介する流れの中で会場の盛り上がりに押された同氏は、優勝チームに1台プレゼントすることを(渋々?)約束させられてしまった。

 続いて行われたトークセッションには、昨年の大会で実行委員長を務めたガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役社長CEOの森下一喜氏と馬場氏が登壇。今回の大会ではエキシビジョンチーム「ガンホーファイブ!!」を組織して参戦した森下氏は、「昨年、実行委員長や審査委員で大会に関わったが、見ていて悔しかった。面白そうで、出たいという気持ちと、実行委員長をやりたくないという気持ちがあって、今年はこういう形での参加になった」と語った。

ガンホーの森下氏(左)とコロプラの馬場氏によるトークセッション。世界を代表するアプリベンダー2社の社長とは思えない、ゆるいトークを展開した
昨年の大会で最優秀賞に輝いた「チームMizuki」の“五十嵐君”(会津大)も登場。同氏はその後、起業して、昨年のアイデアの事業化に取り組んでいるという。が、なぜか最終的にIO HAWKに乗せられていた

本選のテーマは「シェアを楽しむ」

審査副委員長を務めるデジタルハリウッドの三淵啓自氏が本選のテーマを発表

 そして、本選のテーマが「シェアを楽しむ」であることが発表された。

 本選を前にアイデアを参加者全員で考えるアイデアソンを実施。ニコ生の視聴者を巻き込んで、「シェアしたいもの、シェアされたいもの」というお題でアイデアを出し合った。

 アイデアソンで生まれたアプリのアイデアは、参加者全員に共有され、面白いと思ったものに星マークを付けて行くという形で評価しあった。「社内の恋愛情報をシェアするアプリ」や「有給休暇をシェアするアプリ」などが高い評価を受けていた。

 その後、16時からいよいよハッカソンの本選JAMがスタート。作品の提出期限は翌5日の17時。温泉宿での熱い戦いが始まった。

アイデアソンの様子
本選JAMスタート

恒例のラジオ体操でリフレッシュ(7/5 9:00)

参加者全員でラジオ体操

 「SPAJAM2015」は、2日目の朝を迎えた。昨年は2晩(約30時間)だった開発時間が、今年は1晩(約25時間)に短縮されたこともあり、各チームともに時間を惜しんで企画の実装に取り組んでいた。

 昨年に続き、9時にはドワンゴの“女子マネージャー”が登場し、参加者全員でラジオ体操で体を動かしリフレッシュ。終了後には、本選に出場したファイナリスト限定のステッカーが女子マネージャーから手渡された。事務局によれば、同ステッカーは制作に2カ月かけた力作とのこと。

ドワンゴの女子マネージャーがリフレッシュを促し、ステッカーを手渡した

ラストスパート(7/5 14:00)

各チーム、ラストスパート

 7月5日14時、作品の提出期限まで3時間を切り、アプリ開発は佳境を迎えていた。SPAJAMではアプリ開発に加え、審査員たちにプレゼンテーションで自分たちのアイデアがいかに優れているかをアピールすることも重要となる。コーディングと並行する形でプレゼンテーション資料や動画の制作が急ピッチで進められていた。

はたして豪華賞品を獲得するのはどのチームなのか
参加者を支える補給コーナー
モンテールは予選を含め、SPAJAMにスイーツを提供
初日にはレッドブルガールも応援に駆け付けた
参加者には富士通からARROWS NX F-04G、デジタルハーツからiPhone 6が支給された。VAIOとAdobeからはVAIO ZがAdobe Creative Cloudが利用可能な状態で貸出。このほか、ニフティクラウドやUnity Proのライセンスも無償で提供されていた

湯野 康隆