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30分で6割充電、次世代「Qi」は急速充電対応

 無接点充電規格「Qi」の仕様策定および普及・推進を図る団体、ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)は23日、15Wでの急速充電に対応した新しい「Qi」規格の標準仕様を策定した。新仕様はまずWPCの会員企業に限定して公開され、その後、一般公開される。

 新仕様の「Qi」では、無接点給電の供給電力が、現行の3倍となる最大15Wでの供給に対応する。供給電力が増加したことによって、スマートフォンでは、30分でバッテリー容量の60%まで充電するといったような急速充電が無接点で実現可能となる。また、現行の5W出力では利用できなかったタブレットなどの機器も無接点で充電できるようになる。

 WPCは200社を超える会員企業からなる標準化団体で、主要メンバーにパナソニック、サムスン、マイクロソフト、HTC、LG、ソニーなどが名を連ねる。

石井 徹