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オンライン多人数ゲームは利用時間、支出額ともに増加

IDCとApp Annie共同調査、スマホと携帯ゲーム機の勢力図を分析

 IDCとApp Annieは、ゲーム開発者向けのイベント「E3」の開催に先駆けて、モバイルゲームの動向を占う調査を共同で実施し、レポートを発表した。レポートはメールアドレスなどを登録することで無料で全文をダウンロードできる。

 前文では、任天堂がDeNAと提携し、スマートフォン向けゲームの開発を表明したことを象徴的な例として、有力タイトルを抱える大手がモバイル市場で存在感を拡大させていると報告。その成長の鍵となる、オンラインマルチプレーヤーゲームについて、解説したレポートとした。

 世界全体のユーザーにおける、スマートフォン向け、携帯ゲーム機向けを含めた「モバイルゲーム」への支出額は、2014年第1四半期から2015年第1四半期までの1年間で、iOSのApp Storeが約30%増加、AndroidのGoogle Playが約50%増加した。携帯ゲーム機のソフトウェアへの支出はほぼ横ばいだった。App Storeはアジア太平洋地域のシェアが増加、Google Playは北米のシェアが増加した。

 2015年6月までの過去1年間において、携帯ゲーム機のオンラインマルチプレーヤーゲームのユーザーの週間平均ゲームプレイ時間は、携帯ゲーム機全体のユーザーの平均を、約35分上回ると予想されている。

 また、2015年第1四半期のスマートフォン向けゲーム上位50本において、マルチプレーヤーゲームはダウンロード数で約30%しか占めていないにも関わらず、ユーザーの支出の約60%を占めた。

 スマートフォン向けゲームでヒット作を送り出しているSupercellは、収益トップ10のランキングに、3つのマルチプレーヤーゲームを提供。直近の四半期では、都市建設系ゲームやタワーディフェンス系ゲームの収益が高く、チームプレイがエンゲージメントを高める傾向にあると分析している。

太田 亮三