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コンパクトボディに5インチHD液晶「AQUOS EVER SH-04G」
（2015/5/13 14:42）
NTTドコモから発表された「AQUOS EVER SH-04G」は、コンパクトなボディで、ミドルクラスに位置付けられるシャープ製のAndroidスマートフォン。6月中旬に発売される予定。本体価格から毎月の通信料に受ける「月々サポート」を引いた実質価格は、新規契約やMNPで3万円前後、機種変更やFOMAからの契約変更で1万円程度になる見込み。長期利用者向けのキャンペーンを併用すると、実質0円になることが想定されている。
「AQUOS EVER SH-04G」は、狭額縁の5インチディスプレイを搭載し、フラッグシップモデルなどと比較するとコンパクトに仕上げられている。ディスプレイは新開発のカラーフィルター＆バックライト「S-PureLED」を搭載したTFT液晶。最新機能を網羅したフラッグシップモデルというより、スペックや機能を絞り込み、「お求めやすい価格になる」（ドコモ 代表取締役社長 加藤薫氏）ことを目指した戦略的なモデルになる。
たとえば、搭載されるチップセットはミッドレンジ端末が多く採用する「MSM8926」で、これはクアルコムのシリーズでは「Snapdragon 400シリーズ」に該当する。同時に発表されたハイエンドモデルの「AQUOS ZETA SH-03G」に搭載されているような、スーパースロー撮影や光学手ぶれ補正にも非対応。LTEも下り最大150Mbpsの「カテゴリー4」までのサポートとなり、ドコモが「PREMIUM 4G」としてサービスを行うLTE Advancedは利用できない。端末周囲のセンサーによって、手に取っただけで画面が点灯する「グリップマジック」にも非対応だ。ワンセグ、フルセグ、NOTTVも搭載しない。
一方で、防水といったシャープが得意とする仕様はしっかり盛り込まれている。メインカメラの機能もハイエンドモデルほどではないが1310万画素となり、撮影の構図をアドバイスする「フレーミングアドバイザー」や、暗所での撮影に強い「Night Catch」などには対応する。いわゆる日本向けの機能は、赤外線通信とおサイフケータイが利用可能だ。
また、音声通話機能ではVoLTEも利用でき、大容量レシーバーを搭載することでさらに高音質な通話が可能。電話を受けられないとき、端末内に相手の音声を保存しておける「伝言メモ」機能も搭載しており、マナーモード時には自動で起動できる。
ちなみに、新たに採用された「EVER」というペットネームは、シャープペンシルのもとになった「Ever ready sharp pencil」に由来する。これはシャープの前身である早川金属工業が開発したもの。シャープという会社名の由来にもなった製品で、およそ100年前に誕生した。当時は「欧米のもののように品質が高く、値段も安かった」（ドコモ説明員）といい、「AQUOS EVER」のコンセプトと合致していることからこの名前がつけられたという。こうした名称からも、戦略的商品に据えた意気込みがうかがえる。
その他の仕様は、OSがAndroid 5.0。ディスプレイは5インチのHD（1280×720）。メモリ（RAM）は2GB、ストレージは16GB。インカメラは210万画素。バッテリー容量は2450mAh。防塵には非対応だが、防水をサポートする。大きさは133×71×9.7mm、重さは約139g。ボディカラーはGold、Pink、Black、Whiteの4色。
