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「Unite 2015 Tokyo」開催、Unity5の新機能をアピール
クアルコムはARプラットフォーム「Vuforia」をデモ
(2015/4/13 16:06)
コンソールゲーム機やスマートフォン向けのゲームエンジンを開発するUnity Technologiesは、4月13日~14日にかけてデベロッパー向けのイベント「Unite 2015 Tokyo」を都内で開催している。
13日の午前中に行われた基調講演では、同社の創設者であるデイビッド・ヘルガソン氏が登壇。スマートフォン向けの3Dステルスアクションゲーム「Republique」を開発するCamouflaj社のライアン・ペイトン氏や、Oculus社の創設者であるパルマー・ラッキー氏と交代しながら、最新版となる「Unity5」の魅力を説明した。
ヘルガソン氏は、有償の「Professional Edition」と無償の「Personal Edition」の概要や、すでに100万人を超えるデベロッパーがUnityを使用していると説明。当初からマルチプラットフォーム対応にこだわって開発を進めてきたことで事業を拡大し、現時点ではiOSやAndroidといったスマートフォンを含め、21のプラットフォームに対応していることなどを紹介した。
スマートフォン関連では、アプリ内に動画広告を導入してデベロッパーが収益化を図れる「Unity Ads」を紹介。iOS向けに配信されているゲームのトップ10のうち4つで採用されているほか、3カ月で3億5000万円を稼いだゲームアプリの事例を示した。
ARプラットフォーム「Vuforia」をデモするクアルコム
会場内の展示ゾーンでは、クアルコムがARプラットフォーム「Vuforia」のデモを実施していた。同社によれば、Vuforiaの情報はデベロッパー向けにオープンな形で提供してきたが、国内で実際にどう動くのかを体験できるデモを公の場で公開したのは今回が初めてとなるという。最新版では、玩具などの任意のモノをカメラで読み取って3Dオブジェクトデータとして登録し、認識できるようにするなどの機能が追加されている。
クアルコムジャパンでVuforiaの事業開発を担当する李申氏によると、2015年2月時点でVuforiaの利用者数が14万人を超える規模となっているほか、世界の著名ブランドの多くでVuforiaが活用され始めているという。詳細については、14日に同イベントで行われる同氏のプレゼンテーションで明らかにされる予定だ。