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スマホのカメラにも、ソニーが積層型CMOSの生産能力をさらにアップ

投資額は約450億円、月間8万7000枚の生産が可能に

 ソニーとソニーセミコンダクタは、スマートフォンなどのカメラに利用される積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強するため、2015年度に設備投資を実施する。投資額は約450億円になる見込み。これにより、月間6万枚というウェーハの生産能力が約8万7000枚に増強される。

 積層型CMOSイメージセンサーは、小型化・高機能化・高画質化という特徴を備えるカメラ用の部品。スマートフォンやタブレットなどでのニーズが高まっており、ソニーでは2月に設備投資する方針を明らかにしていたが、今回、さらに追加の投資を行う。

 2月発表の施策と今回の施策によって、現在、300mmウェーハ換算で月間約6万枚、生産できるという能力は2016年9月末までに約8万7000枚まで増強される。投資額のうち、約240億円は長崎県諫早市、約210億円は山形県鶴岡市にある設備への投資となる。この投資では、イメージセンサーのフォトダイオード製造、配線工程などの「マスター工程」、そして裏面照射型画素と信号処理回路を含む半導体チップを重ね合わせる工程(重ね合わせ工程)に充てられる。

関口 聖