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ドコモ、10Gbps超を目指す次世代通信「5G」のホワイトペーパーを公開
(2014/9/11 12:14)
NTTドコモは、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年にサービス提供を目指している、次世代の移動通信方式「5G」に関するホワイトペーパーを9月12日に公開する。なお同ホワイトペーパーの英語版は、ドコモのWebサイトで2014年7月に公開されている。
5Gは、現在(4G)の100倍以上の通信速度や、1000倍の通信容量を処理できるとされている第5世代の移動通信方式。ホワイトペーパーには、2020年には5Gが標準化されてることを目標として、ドコモが取り組んでいる技術コンセプトや、性能目標が記されている。
技術コンセプトの例として、基地局がカバーするマクロセル、スモールセルの重なるエリアでそれぞれが協調して無線通信を行う「ファントムセルコンセプト」がある。また、複数ユーザーの同時送受信における干渉を除去して利用効率を上げる「非直交多元接続」、多数のアンテナ素子を垂直・平行の2次元で密に配置することで性能を上げ、高速化する「Massive MIMO」がある。
このような技術を用いた5Gのシミュレーションを、ドコモと関連企業が協力して行っており、2014年12月頃までに評価を行うとしている。評価の結果は、なんらかの形で改めてドコモから発表される。
2013年から、様々な研究団体や国際会議により5Gの議論が活発になってきているが、ドコモは、2010年には5Gの無線アクセス技術の研究に取り組み、開発を牽引してきた。ドコモでは、今回ホワイトペーパーとして明文化することで、より活発な議論が進むよう貢献していきたいとしている。