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auの「GALAXY S5」、ソフト更新でキャリアアグリゲーションに対応

WiMAX 2+も利用可能に

 KDDIは、auのAndroidスマートフォン「GALAXY S5 SCL23」向けに最新ソフトウェアを公開した。これにより、対応エリアでは下り最大150Mbpsで通信できるキャリアアグリゲーションと、下り最大110MbpsのWiMAX 2+が利用できるようになる。またau共通のホームアプリ「auベーシックホーム」にも対応する。

 キャリアアグリゲーション(CA)は、複数の周波数を束ねて利用することで、通信速度が向上したり、通信品質がより安定して利用できる機能。LTEの次世代バージョン、LTE-Advancedの機能の1つであり、「GALAXY S5」は国内で初めてキャリアアグリゲーションおよびLTE-Advancedが利用できる機種ということになる。基地局によって対応/非対応が別れており、auのWebサイトで対応基地局のおおまかな住所が紹介されている。編集部が確認したところ、auのサイトでは、約2500の150Mbps対応基地局が紹介されており、そのうち565カ所の基地局がキャリアアグリゲーションとなっている。地方都市だけではなく、東名阪も含まれているが、繁華街や巨大ターミナルの駅前というよりも住宅地周辺の基地局が多いようだ。KDDIによれば、都市部を中心に、全国規模で対応基地局を増やす方針。

auの夏モデル発表会でもアピール

 一方、WiMAX 2+はUQコミュニケーションズのネットワークを利用するもの。首都圏や名古屋、京阪神の屋外はおおむねエリア化され、7月末までに札幌や仙台、静岡、広島、福岡の一部もエリア化される予定となっている。

 auベーシックホームは、au共通のホームアプリ。Androidスマートフォンでは、メーカーごとに異なるホームアプリが用意されているが、auベーシックホームを使えば、違うメーカーに乗り換えても同じ操作感で利用できるよう、今夏モデルより導入された。

 更新ファイルは、Wi-Fiや4G(LTE、WiMAX 2+)、3G利用時には約106MB、パソコン経由では約2GBとなり、所要時間はWi-Fi経由で約5分、パソコン経由で約6分、4G経由で約8分、3G経由で約16分。更新中、他の機能は利用できない。更新後のベースバンドバージョン(ソフトウェアバージョン)は「SCL23KDU1BNE4」になる。

関口 聖