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スマホはどう使われている? ニールセン、モニターから収集したレポート

 ニールセンは、スマートフォンの利用状況を調査したレポート「Smartphone Analytics」の提供を開始した。調査に協力するモニターのスマートフォンを使って計測したデータを元にしたもので、ユーザーが使うスマートフォンのバッテリー状況、接続回線の利用状況、CPUやメモリなどの状況をアプリ別に紹介する。

 これまでニールセンでは、アプリやWebサイトの利用状況を調査する「Mobile NetView」を提供。一方、今回から提供される「Smartphone Analytics」は、デバイスや回線の利用状況を調査する。レポートは、デバイスメーカーやキャリア、アプリ開発会社を対象にしたもので、それぞれの事業戦略などへの活用が想定されており、年間契約で利用する。価格は非公開。

 調査データは、統計処理が施されている。まずは2月分のデータの一部が示されており、1日あたりにユーザーがスマートフォンを充電する回数(電源に繋がれた回数)を見ると、ハイスペック機種になる「ARROWS X」シリーズ(同名愛称の機種をひとくくり)では69%が充電回数を5回以上していたのに対して、「Xperia A」では48%が1~2回、GALAXY S III(同名愛称の機種をひとくくり)では1~2回、3~4回、5回以上が30%ずつになっていた、という。

 このほか主要なアプリをWi-Fiとキャリア回線のどちらで利用していたかという調査では、ニコニコ動画やYouTubeといった動画アプリはWi-Fiの利用が多い一方、ソーシャルサービスはキャリア回線での利用が多い、といった傾向も表れている。

関口 聖