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無料の大規模オンライン講義「JMOOC」が開講

NTTドコモと放送大学が、プラットフォームを提供

 一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)は、日本初となる大規模公開オンライン講義「MOOC(ムーク)」講義の提供を4月14日に開始した。「MOOC」は2012年に米国で開始した公開オンライン講義で、有名大学や有名教授が参画して無料で提供するサービス。

 昨年10月に、NTTドコモや放送大学などが参画するとして国内での提供を発表した。JMOOC配信事業体として、NTTドコモとNTTナレッジ・スクエアが運営する「gacco(ガッコ)」と、放送大学が運営する「OUJ MOOC」がプラットフォームとして採用されている。受講完了後、一定の条件を満たせば修了証が交付される。

 NTTドコモとNTTナレッジ・スクエアが提供するgaccoでは、4月14日に東京大学・本郷和人教授による講義「日本中世の自由と平等」を開講。武蔵野美術大学通信教育課程・白尾隆太郎教授と清水恒平准教授による講義「形で意味を伝えるピクトグラム」の開講も決まった。有料となる「反転学習コース」も用意されている。2014年・秋までに提供予定となる講座が、サイト内で案内されている。

 放送大学が提供する「OUJ MOOC」では、放送大学学園の岡部洋一学長による「コンピュータのしくみ」と、山田恒夫教授による「NIHONGO Starter A1」(英語版)の2コースが開講される。NPO法人CCC-TIESが開発した「CHiLO(チロ)」というシステムを採用し、学習者のFacebookのタイムラインにビデオや練習問題を実装する電子教科書が定期的に配信される。

川崎 絵美