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1.7GHz帯FDDと3.4GHz帯TDDを組み合わせたLTE、イー・アクセスが実験

 イー・アクセスは、総務省に実験試験局免許の申請を行ったと発表した。5月~7月に埼玉県内で実施される予定の実験では、FDDによる1.7GHz帯とTDDによる3.4GHz帯を組み合わせたキャリアアグリゲーションが検証される。

 実験では、FDDによる1.7GHz帯とTDDによる3.4~3.6GHz帯という、送受信方式が異なる帯域を組み合わせた通信が評価される予定で、同社では日本初としている。1.7GHz帯では1波、3.4~3.6GHz帯では4波で、4×4 MIMOを用いたキャリアアグリゲーションの検証が行われる。キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯を一体として使用する技術で、今回の実験のように周波数が隣接していなくても利用できることから、各社が実験を重ねている。

 実験で利用する1.7GHz帯(15MHz幅×2)と3.4GHz帯(80MHz幅)のうち、1.7GHz帯の10MHz幅×2については、イー・アクセスがすでに利用している周波数帯。そのほかは今後割り当てが予定されている周波数帯になっている。

太田 亮三