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“公衆Wi-Fiで店舗誘導”、Wi2とアクセンチュアがビッグデータで

 ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)とアクセンチュアは、新たなO2Oソリューションを生み出すサービス基盤を共同で開発する。Wi-Fiアクセスポイントから収集される位置情報データと、ビッグデータ分析技術を組み合わせて、ユーザーにクーポンを配信することで誘導を図ったり、サービス向上を目的とした施策に役立てたりするビジネス。サービスの提供開始は2014年4月を予定している。

左から、ワイヤ・アンド・ワイヤレス取締役CTO 小松直人氏、代表取締役社長 大塚浩司氏、アクセンチュア経営コンサルティング本部アクセンチュアアナリティクス日本統括 工藤卓哉氏

 Wi2は、KDDIグループで「au Wi-Fi SPOT」の運営や、公衆無線LANサービス「Wi2 300」の提供など、公衆Fi-Wiのアクセンスポイントを全国20数万以上で展開している。Wi-Fiから得られる膨大なユーザーデータを持つWi2と、アナリティクス関連ビジネスが強みであるアクセンチュアが協業し、さまざまな業界向けのサービス基盤を提供していく。

 サービスの例として、スマートフォンユーザーが街中で公衆Wi-Fiを利用した際に、位置情報を基に店舗からクーポンなどをレコメンドする。その後、来店したユーザーに、ポイントや特典などを提供する。このとき店舗側は、顧客属性情報を照会し、属性に応じた最適なサービスを提供する。利用・購買後には、クラウドサーバーのデータを基に、施策効果のモニタリング・店舗分析などが可能になる。

 このように、ユーザー属性や位置情報から、最適なタイミング・適切な場所・適切な内容のコンテンツを、O2Oサービスで展開することが可能になるというもの。

 両社では、取り扱い情報について、位置情報・購買履歴などの“パーソナルデータ”と、電話番号・住所などの“個人情報”を分け、個人情報保護法に準拠した内容で、ソリューション展開を行う方針。

 ユーザーがパーソナルデータの使用を希望しない場合の対応については、導入企業の方針に合わせて具体的な対応を検討するとしている。

川崎 絵美