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パナソニックモバイル、国内スマホ事業を休止

2013年夏モデルの「ELUGA P」。先代のELUGA Xとあわせ、最近のパナソニックの評価を高めていた機種だ。最後のモデルになるか……

 パナソニックは、子会社のパナソニックモバイルコミュニケーションズが担当する国内の個人ユーザー向け(B2C)の携帯電話端末事業を休止すると発表した。フィーチャーフォン事業はグループ内で継続し、パナソニック本体(AVC社)にAndroid搭載の端末を開発する部門はあるものの、NTTドコモやソフトバンクモバイル向けのスマートフォンの開発からほぼ撤退する格好となる。

 フィーチャーフォンの開発はパナソニックシステムネットワークス(PSN)が引き継ぐ。また既存端末の保守業務は今後も継続する。法人向けのスマートフォン開発はPSNに移管され、今後も進められる。PSNによれば、法人向けスマートフォンは、タフネス性などを特徴として打ち出す方向とのことで、まずは北米市場をターゲットにすることになる見通し。スケジュールは未定とのこと。

 NTTドコモが今夏、打ち出した“ツートップ戦略”では、ツートップに選ばれた機種の価格への割引が強化され、それ以外の機種と売れ行きに大きな違いが出たとされている。パナソニックは「ドコモのツートップ戦略は大きな影響があった」としつつ、今回の決定を後押ししたものではなく、事業を取り巻く環境の変化が影響したとコメントしている。また、国内の個人向けスマートフォンは“休止”とされており、具体的な条件は示されていないものの、環境が整えば再び開発に着手する可能性があるとしている。