北海道の猛吹雪で災害用伝言板、各社の通信状況


 携帯・PHSの各社は、北海道の一部地域で発生した停電により、通話や通信といった携帯やPHSの各サービスが利用できない、もしくは繋がりにくい状況にあると発表した。

 27日、北海道の胆振(いぶり)地方を中心に猛吹雪に見舞われた。猛吹雪によって鉄塔が倒壊し、一部地域では現在も停電が続いている。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・アクセス(イー・モバイル)の各社の通信網に影響が出ている。

 また、各社いずれも、安否確認用に災害用伝言板サービスの提供を開始している。

 このほか、各社は暴風雪被害の支援措置として、通信料の支払期限の延長措置や、携帯電話修理および交換費用の軽減などを発表。災害復興支援団体への貸出も行う。

NTTドコモ

 NTTドコモでは、28日10時30分時点の状況として、以下のエリアで影響が出ていると案内している。

・室蘭市/登別市/伊達市/浦河郡浦河町/虻田郡洞爺湖町/白老郡白老町/日高郡新ひだか町/沙流郡日高町/
※8時半の段階では小樽市は復旧エリアと案内されたが、再び被害エリアとなった。

 上記のエリアでは、ドコモの携帯電話サービスが利用できない状態。復旧エリアマップが公開されている。なお、一部地域の電力回復には数日かかる見込み。災害伝言板サービスのほか、安否情報を音声で登録できる「災害用音声お届けサービス」を提供している。

au

 auでは、28日8時30分時点の状況として、以下のエリアで影響が出ていると案内している。

・登別市/伊達市
※室蘭市と白老郡白老町、有珠郡壮瞥町は復旧。

 上記のエリアでは、音声通話とパケット通信が利用できない状態。復旧エリアマップが公開されている。災害伝言板サービスのほか、安否情報を音声で登録できる「災害用音声お届けサービス」を提供している。

ソフトバンクモバイル

 ソフトバンクモバイルでは、27日19時時点の状況として、以下のエリアで影響が出ていると案内している。

・登別市

 上記のエリアでは、携帯電話サービスが利用しづらい状態。復旧エリアマップが公開されている。災害伝言板サービスのほか、安否情報を音声で登録できる「災害用音声お届けサービス」を提供している。

ウィルコム

 ウィルコムでは、28日10時30分時点の状況として、以下のエリアで影響が出ていると案内している。

・登別市/室蘭市/白老郡
※室蘭市と白老郡は一旦回復したが再度影響が出ている。

 上記のエリアでは、ウィルコムの通信サービスが困難な状態。

イー・モバイル

 イー・モバイルでは、27日18時30分時点の状況として、下のエリアで影響が出ていると案内している。

・登別市
※室蘭市、虻田郡倶知安町、根室市、足寄郡足寄町、中川郡幕別町、標津郡中標津町、紋別市は復旧。

 上記のエリアでは、音声通話とパケット通信サービスが利用しにくい状態。周辺の基地局でカバーできているとしている。

 

(津田 啓夢)

2012/11/28 13:35