ドコモのspモードで通信障害、回復傾向に


 NTTドコモは、14日18時頃からspモードで通信障害が発生し、全国的に利用しづらい状況になっていることを明らかにした。同社では復旧作業を実施し、19時50分時点では、回復傾向にあるとのこと。

 今回の通信障害では、ドコモのスマートフォンにおいて、spモード経由で利用するメールの送受信、dメニューへのアクセスなどが繋がりにくい状況になっている。原因はネットワーク設備の故障とのことだが、詳細は調査中とのこと。全国で影響が出ているとのことだが、対象のユーザー数などは、まだ明らかになっていない。

 ドコモでは回復傾向にあるとしている。

【追記 2012/11/14 20:05】
 ドコモは、14日19時43分にspモードの通信障害が解消されたと発表した。影響人数や原因の詳細は調査中とのこと。なお、今回の障害を受けて、ドコモには355件(19時45分時点)の問い合わせが寄せられた。

【追記 2012/11/15 12:15】
 NTTドコモは、14日のspモード障害について、原因と影響人数を明らかにした。同社によれば、spモードの運用・監視を行うネットワークに対して、14日17時から、機器増設工事を行った際、設定漏れがあり、運用・監視ネットワーク上で輻輳(通信が滞る状態)が発生。その後、商用のspモードサービスのネットワーク機器に、その輻輳が波及して、繋がりにくい状態になってしまった。

 運用・監視ネットワークでの工事は、能力の増強を図るためのもの。工事の前に、導入による効果測定のプロセスにおいて、設定漏れが存在することが発見されていたものの、それが修正されないまま、実際に工事が行われてしまった。

 影響を受けたユーザーは、全国のspモードユーザーの一部。繋がりにくい事象のため、実際に利用できたユーザーは存在するが、利用できなかったユーザーについては、そもそも繋がらないためドコモ側で記録が残らず、正確な人数は把握できないとのこと。ただ、前日の同時間帯のメール利用者数が約270万人(送信者79万人、受信者191万人)だったことから、14日の障害も最大で同程度のユーザーに影響があったと見られている。

(関口 聖)

2012/11/14 19:59