ドコモユーザーの情報入力を手軽にする「ドコモかんたん入力」


 NTTドコモは、携帯電話・スマートフォン向けサイトの提供事業者向けに「ドコモかんたん入力」を10月23日より提供する。導入サイトでは、ドコモユーザーの情報入力作業が従来より手軽になる。

 「ドコモかんたん入力」は、ドコモの携帯電話やスマートフォンのユーザーが、モバイルサイトで住所などを入力する際、入力の手間を省略できるサービス。ショッピングサイトを含むモバイルサイトで、氏名や送付先の住所といった情報を入力する際、サイト側が「ドコモかんたん入力」を導入していれば、ドコモ回線の契約情報を元にした「ドコモかんたん入力用プロフィール」を引用できる。

 10月23日時点での対応サイトは、ファッション・コ・ラボ社が提供する「ファッションウォーカー」で、11月1日からは東急ホテルズのモバイルサイトでも利用できるようになる。2013年春にはらでゅっしゅぼーやの会員登録でも導入される。

 ドコモの携帯電話・スマートフォンを利用するエンドユーザーに、同機能の利用料はかからないが、利用時にはネットワーク暗証番号と生年月日でユーザー自身かどうか確認する。「ドコモかんたん入力用プロフィール」の内容は利用時に変更することも可能で、変更後の内容は、次回、別のサイトで利用する際にも反映される。

サイト事業者が導入、ユーザーが利用可能に

 サイト運営事業者がドコモに申請し、審査をクリアしてドコモへ利用料を支払うことで、サイトへ「ドコモかんたん入力」を導入できる。

 審査では、TRUSTeマーク、プライバシーマークなど第三者機関による情報管理体制の認定を受けているかどうかもチェックされる。あわせて日本プライバシー認証機構から「ドコモかんたん入力用TRUSTeプログラム」が提供される。

 導入企業が支払う利用料は、基本料が月額5万2500円、利用数に応じたトランザクション料金が月額4万2000円~となる。4万2000円という料金は最低利用料で、月間1回~50回のトランザクション向けの料金となる。2013年3月末までに申し込むと、1年間、トランザクション料金は3割引となる。

 導入企業では、会員登録で、ユーザーに入力して欲しい項目を設定することになる。当然のことながら、企業側にとって不要なユーザー情報は渡らない形となっており、たとえば住所登録は必要ながら性別の情報は必要ない、というサイトで「ドコモかんたん入力」が導入された場合、企業側に住所は伝わるものの、性別情報はわからない、ということになる。

(関口 聖)

2012/10/18 16:35