ソニー、定額制楽曲配信「Music Unlimited」を開始


 ソニーは、定額制の楽曲配信サービス「Music Unlimited(ミュージック アンリミテッド)」の提供を開始した。利用料は30日間で1480円。最初の30日は無料で利用できる。

 「Music Unlimited」は、ソニーが展開するクラウドベースの定額制楽曲配信サービス。2010年12月、英国やアイルランドでサービスが開始され、その後、北米など展開してきたが、今回、日本でもサービスが提供されることになった。これにより、「Music Unlimited」が提供されているのは世界17カ国になる。最初の無料体験を利用するには「Sony Entertainment Network」のアカウントとクレジットカード情報が必要。30日間経過すると、自動的に有料サービスへ移行する。

 Android 2.1以上搭載のスマートフォン、タブレットのほか、Android搭載ウォークマンで利用できる。またパソコン(Windows XP/Vista/7、Mac OS 10.5以降)、PlayStation Vita、PlayStation 3などでも利用できる。Android向けでは専用アプリ「ミュージックアンリミテッド」(無料)から利用する。iPhone、iPod touchについては7月中旬以降に対応する予定。

 楽曲は、最新のヒット曲や往年の名曲など洋楽を中心に1000万曲以上をラインアップする。邦楽は当初数万曲で、今後順次拡大する。利用時には、ユーザーの手持ちの楽曲(著作権保護がかかっている楽曲は対象外)とあわせて再生できるほか、ジャンルや年代ごとに分けた「チャンネル」が利用できる。また、ユーザーが楽曲に対して「好き/嫌い」と評価していくと、クラウド上でユーザーの嗜好にあわせた楽曲をチョイスし、利用すればするほどユーザーにマッチした新たな楽曲、アーティストに出会えるという。

 楽曲データはストリーミング配信されるが、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器ではプレイリスト、チャンネルをキャッシュするとのことで、同社では「地下鉄や飛行機などインターネットに接続できない環境でも楽しめる」としている。Android端末やウォークマンでは最大4000曲、PlayStation Vitaでは最大1000曲までキャッシュできる。キャッシュするときは、3G経由でもダウンロードできる。

(関口 聖)

2012/7/3 16:19