2011年度の国内出荷実績、スマートフォンが約3.5倍に


 電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、国内主要メーカーが調査対象となる、2012年3月期の国内携帯電話・PHS出荷台数実績を発表した。あわせて、2011年度(2011年4月~2012年3月)通期での実績も明らかとなっている。

 なお、同調査の調査対象に、アップルやサムスン、LG、ファーウェイといった海外メーカーは含まれていない。

2011年度はスマートフォンが拡充、四半期では初めて過半数に

 2011年度の携帯電話・PHSの出荷台数は、3082万5000台(前年度比95.8%)で、2010年度の実績から約136万台減少したものの、両協会では「2年連続で3000万台を超えた」と指摘する。

 出荷実績のうち、スマートフォンの台数は1323万7000台。これは前年度より約3.5倍の伸びとのことで、全体の42.9%を占めている。

 なお2011年度第4四半期(2012年1月~3月)だけで見ると、出荷総数は797万7000台で、前年同期比116.3%。スマートフォンの出荷数は423万4000台で、前年同期比220.4%で、全体の53.1%となり、四半期ベースで初めて全体の5割を超過。国内主要メーカーのラインナップもスマートフォンが中心になってきたことがあらためて示された。

2012年3月、4カ月連続でプラス

 2012年3月だけの実績を見ると、出荷台数は295万3000台で、前年同期比は108%となった。これで4カ月連続のプラス成長になるという。このうち携帯電話は295万3000台(前年同期比116%)、PHSは19万1000台(同100.9%)となった。PHSは14カ月連続でプラスとなる。




(関口 聖)

2012/5/15 15:01