パイオニア、スマホをカーナビにする車載ディスプレイ
パイオニアは、スマートフォンと連携できる車載端末「カロッツェリア スマートリンク『アプリユニット』」2機種を5月下旬に発売する。オープンプライスだが、店頭での価格は、DVD再生機能とテレビチューナーを備える「SPH-DA09」が6万円前後、それらの機能がない「SPH-DA05」が4万円前後になる見込み。
「カロッツェリア スマートリンク『アプリユニット』」は、スマートフォンをケーブル接続して、専用アプリを操作したり、スマートフォンのカーナビアプリを利用したりできる車載端末。7V型、ワイドVGAの静電容量型マルチタッチTFTディスプレイを備え、大きさは178×100×168mm(2DIN)となる。取り付けが必要となるため、主に自動車用品店で取り扱われる。
スマートフォン用の外付け車載ディスプレイというべき製品で、スマートフォン内の楽曲や映像を楽しめる。ただし、単に画面を出力するのではなく、スマートフォンを車内で安心・快適に利用できるよう専用のユーザーインターフェイスとして「Linkwithモード」が用意され、同モードに対応したアプリのみ、「アプリユニット」のディスプレイでタッチ操作できる。「Linkwithモード」対応アプリは、インターネットラジオ、ビデオ、グルメ情報、気象情報などが用意される。「Linkwithモード」非対応のアプリについては、スマートフォン側で操作しつつ、「アプリユニット」の画面と、車載スピーカーが利用できる「スマートフォンコントロールモード」で利用できる。
利用できるカーナビアプリは、ドコモのAndroidスマートフォン向けに提供されている「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」(月額315円)のほか、7月上旬より提供予定のiPhone(au、ソフトバンクモバイル)アプリ「カロッツェリアLinkwithカーナビゲーション」(価格未定)となる。それ以外のスマートフォンでも利用できるよう、パイオニアでは今後、拡充する方針とのこと。アプリユニットとスマートフォンはケーブルで接続し、Android端末については、HDMIかMHLに対応していなければ利用できない。オプション提供されるケーブルの価格は3150円で、Android用やiPhone用が用意される。いずれも利用しながら充電できるとのことだが、アプリによっては、充電よりも消費電力が大きくなる場面もあるとのこと。
2012/5/7 15:06