総務省、販売代理店の個人情報漏洩でKDDIに管理徹底求める


 総務省は、KDDIの委託事業者による個人情報漏洩について、KDDIに対して適正な管理を徹底するよう報告を求めた。

 2007年6月以降、KDDIが携帯電話端末の回収を委託していた、福岡県福津市の販売代理店において、解約などで顧客から回収した携帯電話が個人情報が記録されたまま第三者に譲渡されたという。KDDIでは、合計9台の端末で個人情報の漏洩が発生したとして総務省に報告した。なお、KDDIでは、現時点で漏洩した情報が悪用された形跡はないとしている。

 事態を受け総務省は、個人情報保護法と、電気通信事業の個人情報保護ガイドラインにおける安全管理措置義務、および委託先監督義務に違反するとして、再発防止策の早急な実施と、実施状況の報告を行うよう求めた。

 KDDIでは、この福岡の販売代理店が運営するauショップを閉鎖する方向で検討しているという。一部店舗となるか、同代理店の全てのauショップが閉鎖となるかは未定としている。

 

(津田 啓夢)

2012/4/26 17:58