iPhoneで“ARなメッセージ”を出せる写真アプリ「ピカピカメラ」


 カシオ計算機は、可視光通信を利用し、ARなメッセージを合成したり、被写体となる人にも写真が届くアプリ「ピカピカメラ」の提供を開始した。iPhone版が無料で提供される。

 「ピカピカメラ」は、撮影時に同アプリを表示したiPhoneを一緒に映すと、被写体側が設定したメッセージがAR(拡張現実)のように合成されるiPhoneアプリ。利用時には、被写体となる人が「ピカピカメラ」を表示しておき、その状態のまま同アプリで撮影すると、被写体側が設定したメッセージとイラストが合成される。メッセージに加えて、Twitterアカウントを事前に設定することもでき、初めて会った人との食事会で記念撮影すると同時に、自分のTwitterアカウントを相手に伝えられる。撮影した写真は、被写体となったユーザーにも届けられる。

 仕組みとしては、目に見える光で通信する「可視光通信」が用いられており、被写体側のiPhoneの画面上で赤や青に塗りつぶされた丸が明滅する。その状態を同アプリのカメラで読み取って、明滅で伝えられた情報をもとに、3G経由でメッセージやTwitterアカウント情報をダウンロードし、合成する。明滅して送信する情報には、位置情報も含まれており、その場所で一定の光り方をするユーザーが特定できるようになっている。

 カシオでは同技術を今年1月、米国ラスベガスで開催された展示会「International CES 2012」に出展。今回、無償で公開し、利用促進を図る。同アプリを利用して、初期設定のハッシュタグのままTwitterへ投稿したユーザーを対象に、カシオの通販サイトで利用できるクーポン2万円分が抽選で10名にプレゼントされる。




(関口 聖)

2012/4/26 13:51