ソフトバンク、BS放送の電波干渉をあらためて案内


 ソフトバンクモバイルは、BSデジタル放送の追加チャネルと、同社の高速通信サービス「ULTRA SPEED」との電波干渉の結果、接続率や通信速度の低下を招いているとして、あらためて状況を報告した。

 2012年3月より、BSデジタル放送にBS21とBS23の2つのチャンネルが追加された。このため、衛星放送事業者が2月20日より試験電波の発射を開始しところ、住宅などのBS放送受信機の不良などで漏れ出た電波がULTRA SPEEDと干渉し、通信速度の低下や接続自体ができないといったトラブルを引き起こしている。

 事態を受けてソフトバンクは、2月、電波干渉によるトラブルを案内し、「ULTRA SPEED」の購入者に対して了承の上で利用するようサインを求めている。今回は発生している事象とその対策を再度案内するもの。

 屋外の電波干渉としてソフトバンクでは、DHマーク(デジタルハイビジョン受信マーク)のないブースターから発生し、携帯端末の電波が基地局へ届きにくい場合があるとした。

 宅内の電波干渉としては、未使用のL型プラグおよびシールドのないケーブルからの電波が干渉し、基地局の電波が携帯端末に届きにくくなる場合があるという。BS放送が受信できるユーザーで電波干渉の影響を受けている場合、使用していない宅内のテレビアンテナ用LG型プラグを取り外すことで改善する場合もあるという。また、ケーブルをシールドタイプの同軸ケーブルに変更するよう推奨ししている。

 ソフトバンクでは、基地局に影響を与えている屋外の電波干渉発生源(建物)に対し、影響が大きい建物から順次対策を進めていくとしている。なお、対策には費用負担がないとしている一方で、ケーブルやコネクタの購入費用はユーザー負担になる場合があるとしている。

 




(津田 啓夢)

2012/4/10 17:41