中小企業のスマートデバイス活用は黎明期、ノークリサーチ調査


 ノークリサーチは、中小企業におけるスマートフォン/タブレットの利用動向調査をまとめた。

 調査は、2011年8月~11月にかけて、全国全業種の年商500億円未満の中小企業の経営およびITインフラ導入に携われるスタッフを対象に実施された。有効回答数は設問によって異なり、1000~1400件となる。

 社内向けスマートデバイスの活用状況は、既に導入している企業は20%未満に留まり、導入予定の企業も10~20%となった。導入の予定がないと回答したユーザーは40%弱~50%にのぼる。ノークリサーチでは、企業向けのスマートデバイスの活用は依然として黎明期にあるとしている。

 用途はメールやグループウェア、ブログやSNSの利用のほか、営業ツールや顧客管理ツールとしての利用が高い。その一方で、社内向けに活用しない要因は、自社業務の中で必要な場面がないとする回答が目立ったほか、ノートパソコンでニーズが満たされているとの回答も多かった。ノークリサーチでは、社内情報を共有する以外の新たな提案が必要としている。

 また、所有者と運用管理状況の設問では、企業で購入した端末の管理を個人に任せている場合、導入効果が低くなる結果となった。

 

(津田 啓夢)

2012/4/9 14:49