IDC Japan、第3四半期のスマートフォン出荷数は530万台


 IDC Japanは、2011年第3四半期(2011年7月~9月)における国内モバイルデバイス市場動向を発表した。

 調査によると、第3四半期の国内スマートフォン出荷数は、前年同期比243%増の530万台となった。iPhone 4Sの投入前で買い控えもあったが、NTTドコモとKDDIの積極的な販売促進策などもあって拡大した。メーカーとしては、Xperiaシリーズのソニー・エリクソンがシェアを伸ばしている。

 タブレット端末は、前年同期比133%増の42万台となった。iPad 2以外の新モデルも市場に投入されたがいずれもヒットにはいたらず、継続的に供給過多が続いているという。

 また、モバイルWi-Fiルーターについては、イー・モバイル以外にソフトバンクモバイルやNTTドコモが積極的な販売を実施し、ユーザーが拡大。出荷数は前年同期比81.7%増の67万台となった。

 スマートフォンの出荷率は、全体の50%超にまで拡大しており、IDCでは今後も成長が続くとし、2012年は2870万台、2015年には3403万台に達すると予測している。IDCの携帯端末&クライアントソリューション部門のシニアマーケットアナリストの木村融人氏は、2011年第4四半期(2011年10月~12月)について、iPhone 4Sの市場投入により、出荷数は2倍以上にふくらむ可能性があるとしている。

 

(津田 啓夢)

2011/12/27 14:49