WIRELESS JAPAN目前、各社の出展状況をチェック


 5月25日~27日かけて、東京ビッグサイトにおいて、国内では最大級となるモバイルや情報通信関連の総合展示会「WIRELESS JAPAN 2011」が開催される。今年も携帯電話会社やメーカーなどが出展予定となっており、イベント開幕を前に各社ブースの見所をチェックしよう。

NTTドコモ

 NTTドコモでは、スマートフォンやフィーチャーフォンなど2011年夏モデルの最新ラインナップが並び、タッチ&トライコーナーが用意される。無接点充電サービス「おくだけ充電」のデモやドコモマーケット関連の展示なども用意される。

 また、先進技術や最新の研究開発成果なども公開される。ドコモが「Xi」の名称でサービス展開しているLTEサービス関連では、LTEの進化版「LTE-Advanced」の伝送実験のデモが実施される。「LTE-Advanced」は、下り最大1Gbps、上り最大約500Mbps以上の伝送速度を目指して開発中の通信技術で、今回のイベントでは信号伝送実験装置が展示され、3D動画のストリーミング再生や3Dカメラで撮影した動画のリアルタイム送受信などが披露される。

 さらに、ネットワークを介して異なる言語間で母国語による会話を実現する「通訳電話」サービスにも注目だ。電話口で日本語を話すと、その内容をネットワーク側で英語に翻訳して相手に伝える最新技術が体験できる。

KDDI

 KDDIでは、スマートフォンになって帰ってきた「INFOBAR A01」を中心に、2011年夏モデルのタッチ&トライコーナーが用意される。夏モデルに合わせて発表されたLISMOの新サービス「LISMO unlimited」や「Musiclips」についても紹介される。

 また、LTEの試作端末が展示され、KDDIのマルチネットワークの取り組みなども披露される。今夏サービス開始予定の公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」のほか、UQコミュニケーションズの「WiMAX2」の紹介なども気になるところだ。

 体験型の展示では、スマートフォンの楽しさを提案する「ダンスキャラクター自動生成」や「スマフォスイング」、「新感覚スマートフォン」などが実施される。このほか、通信モジュールが自ら通信のすきまを探索・学習するという「すきま通信」、通信が一時的に切れてもアプリケーションの利用を継続できる「切断耐性モバイル通信」といった展示にも注目。

メーカー各社

 WIRELESS JAPANでは、例年、メーカー各社の展示にも注目が集まるが、出展社数の面では少し寂しいことになるかもしれない。昨年ブースを出展していた企業の中では、ウィルコムやシャープ、ZTEなどの姿がない。

 こうした中でNECグループでは、2011年夏モデルとして発表したスマートフォン「MEDIAS WP N-06C」や、Android搭載端末「LifeTouch」シリーズ、モバイルWi-Fiルーターなどを展示する。クラウド関連サービスなども積極的に展示される予定だ。

 富士通では、富士通東芝製のドコモとauの端末、Xiのデータ通信端末を展示する。また、夏モデルのパソコンとスマートフォンを連携させた「F-LINK」の利用方法の提案や、人感センサーや3Dモーションセンシング技術のデモが実施される。

 また、京セラでは、auやウィルコム向けに提供している最新モデルが並ぶほか、米国向けに投入した2画面タッチパネル搭載のAndroid端末「Echo(エコー)」が国内で初めて展示される。

 このほか、ACCESSや日本オープンウェーブシステムズ、GNネットコムジャパン、ソネット、日本エリクソン、日本テキサス・インスツルメンツ、日本無線など多数の企業が出展する。

 




(津田 啓夢)

2011/5/20 18:40