プリセットアプリが充実、使い勝手も工夫した「P-07C」
「P-07C」Black |
「P-07C」は、Android 2.3搭載のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製スマートフォン。約4.3インチで854×480ドット、マルチタッチ対応のTFT液晶ディスプレイや約500万画素CMOSカメラを備える。7月~8月に発売される予定で、店頭価格(月々サポート適用後)は2万円台半ばになる見込み。
パナソニック初のAndroid搭載スマートフォンで、ブランド名称はないが、コンセプトは「マイ・ファースト・スマートフォン」とされ、これまで従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)を利用してきたユーザーが初めてスマートフォンへ機種変更する際、利用しやすいよう、プリセットアプリを充実させた。
ロック解除は、画面下部に表示される左右の円、どちらかをなぞって行う。ロックを解除すると、回転キーのタッチパネル版といえるランチャー「タッチスピードセレクター」が表示される。このとき、左手で持って左手の親指で円を描いてロックを解除すると「タッチスピードセレクター」は左手用に、右手でロックを解除すると「タッチスピードセレクター」は右手用に表示される。
文字入力で用いるソフトウェアキーについては、片手で操作しやすいよう「フィットキー」と呼ばれるアプリでサイズ変更や表示位置を変更できる。多くのフルタッチ型スマートフォンでは、画面の幅一杯にキーが配置され、指が隅まで届きにくいこともあるが、「フィットキー」で入力部の表示幅を小さくしたり、画面中央より左寄り、あるいは右寄りに置くことで、片手で操作しやすくしている。「フィットキー」では表示位置のほか、背景画像や背景色、キーデザインも好みのものに変更して、装飾して“デコれるキーパッド”になっている。
デコレーション関連では、ホーム画面などをカスタマイズできる「壁紙デコ」、撮影した写真を加工できるアプリ「プリプリまろん」なども用意されている。
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「P-07C」White | |
またプリセットアプリの1つ、「Future Plus(フューチャープラス)」は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)の更新状況や、天気予報などをチェックできるアプリ。対応サービスは、天気予報(ウェザーニュースタッチ)、占い(ZAPPALLAS)、ニュース(毎日新聞)、現在地付近のグルメ情報(ぐるなび)、乗換案内や運行情報、終電案内(NAVITIME)で、SNSではTwitter、mixi、Facebookをサポート。音楽再生、ギャラリー(写真表示)、電話、SMS、spモードメールと基本的な機能にもアクセスできる。
このうち、SNSについては、フル機能のクライアントアプリではなく、リツイート程度をサポートしたライトな仕上がり。朝の忙しい時間や、昼の休み時間など、限られたタイミングで同アプリを使うことで、ニュースなどの情報とあわせ、手軽にコミュニケーションも楽しめるようになっている。ただし、ライトなユーザーでも使いやすくなるようTwitter関連機能では、現在地周辺のランドマークに関するつぶやきを検索する「周辺検索」、ユーザー自身がよく使う言葉で検索できる「おまかせ検索」をサポートする。同アプリでは、利用すればするほどポイントが付与されるようになっており、同アプリだけのキャラクターをアバターのように着飾ったりすることができる。
このほか、パナソニックグループで取り組む「エコナビ」もサポート。これもアプリとして利用できるようになっており、あらかじめ設定したバッテリー残量になると「ecoモード(省電力モード)」に切り替わる「オートecoモード」に対応する。さらにタスク管理機能も有しており、Androidのマルチタスクで、ユーザーが終了し忘れたアプリが存在する場合、液晶がオフになると指定したアプリを自動終了することもできる。また、Android Marketでは、電力消費の激しいアプリも存在することから、インストールしたアプリの電力消費状況をチェックし、一目でわかるよう表示することもできる。
“グランスデザイン”と名付けられた外観は、2色の層が側面をぐるりと囲み、背面は全体的に丸みを帯びたフォルムとなる。ボディカラーは、BlackとWhiteの2色。
spモード、ドコモマーケット、GPS、ワンセグ、赤外線通信、FOMAハイスピード(下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbps)、国際ローミング、Wi-Fi、Bluetooth、Flash Player 10.1、microSDHCカード(最大32GB)に対応する。おサイフケータイは非対応。
大きさは約128×67×14mm、重さは約140g。連続待受時間は約340時間、連続通話時間は約230分。
2011/5/16 12:13