au、Android向け「LISMO」を26日よりスタート


 KDDIと沖縄セルラーは、auのAndroid搭載スマートフォン向けに、総合音楽サービス「LISMO」を11月26日より提供する。

 「LISMO」は、楽曲配信~再生までサポートするauの総合音楽サービス。今回のサービスでは、auのAndroid搭載スマートフォン向けにポータルサイトがオープンするほか、タッチパネルでの操作に対応したプレーヤーアプリ「LISMO Player」、楽曲検索や再生履歴を基点にしたソーシャルサービス「うたとも」などが利用できる。

 対応機種はIS01、IS03、REGZA Phone IS04、IS05。いずれもサイト/アプリの利用料は無料となる。Windows Phone(Windows Mobile)であるIS02への対応予定はなく、発表済み端末の1つである「SIRIUSα(シリウス アルファ) IS06」は、利用できるかどうか未定とのこと。

 KDDIでは、他キャリアの端末からの利用について検討中としている。

提供アプリ

 新曲、ランキング、音楽ニュースなどをチェックできるAndroid向けアプリ「LISMO」がオープンする。そこで提供される楽曲は音楽配信ストアアプリ「mora touch」(レーベルゲート)と、「レコチョクアプリ」(レコチョク)で購入できる。楽曲データはAAC形式(ビットレート128kbps)で、着信音には設定できない。

 同アプリの機能である「LISMO Player」では、楽曲再生するためにはmicroSDカードの利用が必須で、内蔵データフォルダに楽曲は保存できない。Android向け「LISMO」からダウンロードした楽曲や、パソコン向けソフト「LISMO Port」から転送した楽曲、著作権保護が施されていないmicroSDカード内の音声ファイルなどを再生できる。アプリの起動時に、Gracenoteの音楽認識サービスを利用し、楽曲関連情報を取得する。新機能として、次に再生したい曲を予約できる「ジュークボックス機能」が搭載される。再生画面で、ジャケット写真や歌詞を表示できる。

 再生履歴をもとにしたソーシャルサービス「うたとも」もアプリとして利用できる。これはEZweb対応の従来型の携帯電話で提供されている「うたとも」の会員150万人と相互にコミュニケーションや情報閲覧が可能となっている。「再生りれき」「レビュー」「ともだち一覧」などの機能が用意され、12月中旬以降には、楽曲レビューなどを自分のTwitterアカウントへ反映できるようになる。

 このほか、「LISMO楽曲検索」アプリも用意され、街中で流れている楽曲をスマートフォンに聴かせたり、自分で歌ったりして、楽曲を探し出せる。アーティスト名やキーワード、ジャンルから検索することもできる。

LISMO Portがバージョンアップ

 12月下旬には、パソコン向けソフト「LISMO Port」のバージョンアップが行われる。最新版では、Androidスマートフォンへの楽曲転送が可能になるほか、同じ電話番号での回線(契約)で、auの携帯電話で購入した「着うたフル」「着うたフルプラス」「ビデオクリップ」をバックアップでき、auのAndroidスマートフォンへ転送できる。従来型の携帯電話で着うたフル(著作権保護のもの)を保存していたmicroSDカードを、機種変更後、スマートフォンへ装着するだけでは再生できず、「LISMO Port」を介して転送する必要がある。なお、ショップ店頭では、基本的に楽曲転送の対応は行っていない。

 転送した楽曲は、Android端末の着信音に設定はできない。また、IS01へは着うたフル、着うたフルプラス、ビデオクリップを転送できない。2010年3月で提供終了となった旧ソフト「au Music Port」で管理する楽曲は、引き継げないことがある。このためauでは、Android端末へ機種変更する前に、「au Music Port」から「LISMO Port」へ移行するよう案内している

 また、auのAndroidスマートフォン向け「LISMO」で購入した楽曲をパソコンへバックアップできるようになり、バックアップした楽曲をパソコンで再生することもできる。対応機種であれば、スマートフォンからスマートフォンへ機種変更するケースでも楽曲は引き続き利用できる。

 対応機種はIS03、REGZA Phone IS04、IS05で、IS01からバックアップすることはできない。IS06への対応は未定。

 



(関口 聖)

2010/11/24 16:21