5.5インチ液晶搭載、電子書籍端末「ブックリーダー SH-07C」


ブックリーダー SH-07C

 「ブックリーダー SH-07C」は、シャープ製の電子書籍端末。3G通信が可能だが、通話はできない。電子書籍やWebブラウジングが楽しめる、Androidベースのインターネット端末となる。12月~1月に発売される予定。

 シャープが近日発売予定の電子書籍端末「GALAPAGOS」にそっくりな端末だが、シャープのGALAPAGOSはWi-Fi通信のみサポートしていたのに対し、「ブックリーダー SH-07C」は3G通信(W-CDMA/HSPA、下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbps、FOMAプラスエリア対応)に対応する。また電子書籍サービスについては、ドコモと大日本印刷(DNP)が進める電子書籍サービスが利用できる。シャープが発表した電子書籍サービスについては、利用できるようにするかどうか、検討中とのこと。

 ドコモ・DNPの電子書籍サービスは現在、XperiaやGALAXY Sといったスマートフォン向けにトライアルサービスが提供されており、その商用版は、スマートフォンに加え、「ブックリーダー SH-07C」でも利用できるサービスとなる。なお、同日に発表された「iモード向け『ドコモマーケット』」のBOOKストアとは別サービスとなる。電子書籍の対応フォーマットは、XMDF、.book(ドットブック)、コミック用フォーマットとなる。電子書籍データは、3G通信やWi-Fi経由でダウンロードする。

 ソフトウェアプラットフォームはAndroidベースのもので、アプリの追加はできない。Androidマーケットにも接続できないとのこと。SPモードも契約できず、ドコモのメールアドレスではやり取りできないが、Gmailなどネット上のWebメールサービスはブラウザ上で利用できる。3G通信の料金は、現在パソコンなどで利用される、データ通信プランを利用する見込み。

 大きさは約167×92×12.3mm、重さは約240g。5.5インチ、1024×600ドットのタッチパネルディスプレイを搭載し、トラックボール、リターンキー、Homeキーにより、片手でも操作できる。連続動作時間は未確定。外部メモリとして最大32GBのmicroSDHCカードが利用できる。ボディカラーはSilverのみ。

 8日の発表会では、モックアップのみ展示され、実際に触れて操作することはできなかった。

 



(関口 聖)

2010/11/8 17:44