マイクロソフト、Windows Phone 7開発者向けデモ
マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏 |
Windows Phone 7の特徴 |
マイクロソフトは、「Tech・Ed Japan 2010」の基調講演の中で、Windows Phone 7のデモ機を使った開発者向けデモンストレーションを行った。
Windows Phone 7は米国では今年後半に発売されることがアナウンスされているものの、日本での発売は未定となっている。そのため、今回のデモで使われたデモ機も英語版で、「おそらく、日本では数台しかない」(マイクロソフト 執行役 デベロッパー&プラットフォーム統括本部長 大場章弘氏)ものを使って行われた。
マイクロソフトではWindows Phone 7とWindows Azureとの連動によって実現する特徴として、
【1】クラウドサービスとしてはプッシュ型情報配信&SNS連携の実現、グローバルマーケットプレースの提供
【2】アプリケーションプラットフォームとしてSilverlightの表現力と生産性、XNA Platformの圧倒的なパワー
【3】Visual Studio & Expression開発環境は全て無料で提供
という3点を挙げている。
この特徴を示す具体例として、Windows Phone 7上で動作するTwitterクライアントを作成するデモが行われた。
Windows Phone 7用アプリケーションの開発は、シミュレータ上で実施できることから、壇上で実際に開発を実施。完成したばかりのアプリケーションを無線LAN経由でWindows Phone 7に飛ばし、実際に動作するのかを確認した。
アプリケーションの開発はスムーズに進んだものの、「リハーサル段階では、問題なくつながった」という無線LANへのアクセスが本番ではがうまくできず、Windows Phone 7を手にした大場執行役も少し困惑気味。「本番ではこういうことも……」と諦めかけた時に見事無線がつながり、できあがったばかりのアプリケーションが実際に動作することを確認した。
続けて、Tech・Ed Japan 2010のスケジュールを表示し、詳しいセッション内容を案内するサイトを紹介。「こういう情報が、今回参加している皆さんも必要なはず。次回のTech・Edでは参加されている皆さんにWindows Phoneを持ってもらって、こういうサイトを利用しながら各セッションに参加して欲しい」と呼びかけた。
基調講演終了後に開催されたプレス向け質疑応答でも、Windows Phone 7に関する質問が飛んだが、現段階では日本での発売時期は未定であることが、広報サイドからあらためて説明された。
米国で実施されている開発者向けのWindows Phone 7のテクニカルプレビュー端末の提供についても、「日本での実施については、端末メーカーさんとの協議が終了した段階でなければ、時期などはお話しできない。ただし、是非日本でも実施をしたい」(大場執行役)と時期などは未定だが、実施に向け検討中であることを明らかにした。
大場執行役は、「個人的見解ではあるが」と前置きをしながら、「現在、携帯電話のSIMフリー化が進んでおり、Windows Phone 7についてもこの波に乗ることができれば、ビジネスチャンスは拡大するのではないか」と話した。
シミュレータを利用し、壇上でWindows Phone 7用Twitterアプリケーションの開発を実施 | |
無線LAN経由で見事Windows Phone 7上でアプリケーションが動作することが確認された | |
Tech・Ed Japan 2010を紹介するサイトを紹介 |
2010/8/26 13:07