洗い流せる「らくらくホン」、発表会には大竹しのぶ登場
NTTドコモは、富士通製のFOMA端末「らくらくホン6」を8月7日より発売すると発表した。7月28日、都内で製品発表会が開催されるとともに、「らくらくホン6」のテレビCMも披露された。発表会にはCMに出演する大竹しのぶが登場した。
■ドコモ永田氏、ロングヒットとなった「らくらくホン」
NTTドコモは2008年の冬モデルより、端末のラインナップを従来の機能による分類から、ユーザーのライフスタイルによる分類に変更しリニューアルした。端末ラインナップは、STYLE、PRIME、SMART、PROの4ジャンルと、今回の「らくらくホン」シリーズの5つの分類となった。
発表会に登壇したNTTドコモの執行役員 プロダクト部長の永田清人氏は、「らくらくホン」シリーズのターゲットユーザーについて、「使いやすいものを無理なく安心して使いたいユーザー」と定義した。今年で10周年を迎える「らくらくホン」シリーズについて、同氏は「開始当初からライフスタイルに合わせたシリーズだった」と話した。
なお、「らくらくホン」シリーズは、2009年3月に累計販売数が1500万台を突破し、2009年6月末時点で累計1587万台を記録している。永田氏の説明によると、「らくらくホン」シリーズはドコモの毎月の販売実績でも、常に上位10位以内にランクインしているという。
■富士通の富田氏「らくらくホンの開発は楽じゃない」
富士通の代表取締役副社長 富田達夫氏は、年間を通した同社の出荷数に言及した。2009年度は前年度にもまして厳しい状況になるとの見方を示したが、2009年度の年間出荷数は2008年度出荷数と同じ480万台とした。同氏は、「F-08A」や「F-09A」といった夏モデルが好調に推移しており、「480万台の目標に向かって頑張っていきたい」とコメントした。
また、今回の「らくらくホン6」については、「FOMA向けで丸5年、6年目のモデル。らくらくホンという名前だが、開発はちっとも楽じゃない」などと語った。防水や防塵性能のために、研究所では何度も失敗があったことを明らかにした。なお、らくらくホンシリーズは過去に他社メーカー(パナソニック)からも登場しているが、富田氏は富士通製のらくらくホンだけで1500万台を超えていると説明した。同氏はこのほか、「今後もらくらくホンを富士通の主力機種として総力をあげて取り組んでいきたい」などと語った。
富士通の執行役員 常務の佐相秀幸氏は、「らくらくホン」シリーズについて、シニアにターゲットを絞り込み、端末コンセプトがはっきりしている点を説明。調査の結果、防水性能と健康管理機能への要望が高かったとした。
また佐相氏は調査データを基に、シニア層は農林漁業の従事率が高い点、趣味で園芸や庭いじりをするユーザーが多くいる点、健康への意識が高い点を紹介し、こうしたポイントが「らくらくホン6」の開発にいたったとした。富士通では、「らくらくホン6」を「泥がついても洗い流せるからあんしん」とアピールしていくという。佐相氏は5秒でアピールできると話しており、売りやすさも1つのポイントになっているようだ。
このほか、端末開発について、「防水はキーの押しやすさを殺すことにもつながるが、防水でも使い易さは変わらない。これは技術陣の大きな工夫の成果だ」などと語った。
■テレビCMを初公開、大竹しのぶ登場
発表会には、「らくらくホン6」のテレビCMに登場する大竹しのぶが登場した。
テレビCMでは、「洗い流せるからあんしん」のキーワードとともに、さまざまな「洗えて良かった」シチュエーションが紹介される。その一方で、機能が追加されながらも「使いやすさは変わらない」とメッセージが伝えられる。
大竹しのぶは「らくらくホン6」について、台所などの水場で利用できる点を評価していた。
なお富士通では、累計1500万台を達成した「らくらくホン」シリーズのキャンペーンを展開する。ユーザーから「らくらくホン」の利用術を募集し、それを「らくらく本」としてまとめる。「らくらく本」は応募者全員にプレゼントされる。利用術の選考には大竹しのぶも参加し、優秀作品は新聞や雑誌などにも掲載される予定。
キャンペーン期間は8月7日~10月31日。「らくらくホン」ユーザーおよび「らくらくホン」ユーザーを家族に持つ人が対象となる。「らくらく本」に掲載されると、商品券3万円分がプレゼントされる。パソコンなどでキャンペーンが告知されるほか、富士通の携帯サイト「@Fケータイ応援団」のキャンペーンコーナーでも案内される。
2009/7/28 16:22