TCAとCIAJ、携帯リサイクル減少続く


 電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2008年度の携帯電話のリサイクル状況を公表した。

 TCAとCIAJは、「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」として、携帯電話やPHSのリサイクルなどに取り組んでいる。2008年度は前年度から26万9000台少ない617万4000台を回収した。回収数の減少は、携帯電話およびPHSの出荷台数の減少が大きな原因だとしている。

 また、携帯・PHS利用者約2000人を対象とした意識調査の結果も発表しており、過去1年間に端末を処分したことがある人は16%にとどまった。2007年度は29.6%だった。

 一方、通信機器として利用している以外に保有している端末があるユーザーは52.6%(2007年度は28%)となった。保有しているユーザーでは、「コレクション・思い出として残す」ユーザーが最多の17%、次いで「時計(アラーム)」が12.4%、「電話帳(住所録)」が6.8%、「デジカメ」が4.9%と続いた。

 端末を利用せずに保有しているユーザーは、処分による個人情報の漏洩を心配する意見が25.6%と高かった。ただし、今後処分したいと回答した人は43.2%となっている。

 

(津田 啓夢)

2009/7/21 18:09