Vertu、「Ascent Ti」にカーボンファイバーモデル


 Vertuは、高級素材を用いた携帯電話「Ascent Ti」のシリーズに、カーボンファイバーをボディの一部に使用した「Ascent Ti Carbon Fibre」を追加し、8月に発売する。限定モデル1種類を含む全4種類がラインナップされ、価格はそれぞれ96万円。限定モデルは167万円。

「Ascent Ti Carbon Fibre Limited Edition」

 今回発売される「Ascent Ti Carbon Fibre」は、モータースポーツや航空宇宙業などで広く利用されるカーボンファイバーをボディに採用した携帯電話。英国で手作りにより製作される。カーボンファイバーは成形過程から関わることで幅の狭い織り模様が実現され、アルミおよびコッパー(銅)色を混ぜた独自の色模様もラインナップされる。また、限定モデルはカーボンファイバーで覆われる部分がサイドパネル全体におよぶ。通常モデルは「Ascent Ti Carbon Fibre Grip」「Ascent Ti Carbon Fibre & Aluminium Grip」「Ascent Ti Carbon Fibre & Copper Grip」の3種類で、限定モデルは「Ascent Ti Carbon Fibre Limited Edition」。

 メインディスプレイは320×240ドットの液晶で、表面パネルはサファイアクリスタル製。テンキーがステンレス製となる。ボディの主要な部分はチタン製。オートフォーカス対応の3メガピクセルのカメラを搭載する。

 主な機能として、MMS、ブラウザ、トラベルアプリ、アラーム、電卓などを搭載。オプションサービスのVERTU Clubに加入すると、Eメール、Vertuウェブ、Vertu Fortlessによるバックアップサービスが利用できる。


「Ascent Ti Carbon Fibre Limited Edition」

 日本国内で販売されるVertuの携帯電話は、NTTドコモのFOMA網に接続する3G携帯電話として利用できる。通信方式はW-CDMA(850/2100MHz)とGSM(850/900/1800/1900MHz)で、連続待受時間は最大約400時間、連続通話時間は3Gで約210分、GSMで約270分。Bluetoothがサポートされ、USB接続でパソコンとデータの同期が行える。内蔵メモリは約4GB。重さは約157~170g。

 Vertuはこのほか、伊フェラーリとのモデルに新機種「Ascent Ti Ferrari Nero Assoluto」を追加する。加えて、側面にナール加工を施した「Ascent Ti Knurled」のレッドゴールドモデルも追加する予定。いずれも今後詳細が明らかにされる。

 都内では記者向けに説明会が開催され、「Ascent Ti Carbon Fibre」が公開されたほか、これまでに発売したモデルも展示された。「Ascent Ti Carbon Fibre」はドライカーボンの持つ緻密な織り模様が特徴で、アルミや銅などの色を繊維に混ぜたモデルは独特の見た目がユニークだ。VertuのアイコンともいえるSignatureシリーズは貴金属の持つ重厚感や緻密な仕上げで、ズシリとした重さも印象的だった。

 

「Ascent Ti Carbon Fibre」シリーズ「Ascent Ti Carbon Fibre & Copper Grip」Copper Gripの側面。コッパー色の繊維が混ぜられている「Ascent Ti Carbon Fibre Limited Edition」Limited Editionは側面、背面の大部分がカーボンファイバー
「Signature」シリーズ方向キーの中央にダイヤを配したプラチナモデル。価格は600万円左は古代の強靱な刀剣素材として知られる「ダマスカス鋼」を用いた「Ascent Ti Damascus Steel」、右は「Ascent Ti Knurled」で未発表のレッドゴールドモデル「Ascent Ti」のブラックレザー「Ascent Ti」のレッドレザー、ピンクレザー

 



(太田 亮三)

2009/7/9 14:00