富士通、次世代携帯向けに複数OSサポートのIP電話基盤技術


 富士通研究所は、複数のOSをサポートし、さまざまなIP-PBXシステムに接続できるIP電話プラットフォームの開発に成功したと発表した。

 今回開発されたのは、Symbian OS、Windows Mobile、Androidの各OSで共通して利用でき、さまざまなIP-PBXシステムに接続可能なソフトを少ない工数で開発できるというIP電話プラットフォーム技術。各OSに固有の動作を共通化するOS差異吸収モジュールが開発され、移植開発の工数が削減されており、音声制御についても音質のチューニングが容易になっている。加えて、IP-PBXとの接続についても機能差分追加機構が導入され、開発者は差分開発だけで複数のIP-PBXに対応できる。

 同社では、同技術の採用により新規開発と比べて10分の1程度にまで開発工数を抑えられるとしており、今後はLTEや4G世代のFMCサービス向けにライセンスビジネスの展開を目指す構え。

 

(太田 亮三)

2009/7/6 14:40